時計修理 オーバーホール

時計のオーバーホールは不要?オーバーホールせずに使う方法はある?

高級時計や手巻きや機械式腕時計で思い浮かべるのはオーバーホールです。安くはないだけにすぐ使えなくなってしまうのは惜しい限りです。

時計を長く使っていれば「調子良いけどメーカー推奨のオーバーホールの時期がきた」や「元気に動いているけどもう何年も使っている」といった懸念がでてきたりします。

その時に元気に動いていれば、オーバーホールは必要なのか悩んでしまいそうですね。

オーバーホールにかかる費用数万円は安くはないですよね。もしオーバーホールしなくても時計を使い続ける事ができるのであれば、こんなにいい事ありません。

今回はオーバーホールを使わずに時計を使い続ける事ができるのか、オーバーホールは不要とできるのかについて解説していきたいと思います。

時計のオーバーホールをしないとどうなってしまう?

まずはオーバーホールを、しないとどうなってしまうのかを確認していきます。よく時計のオーバーホールは、車の車検に例えられる事が多いです。

「車検をせずにのり続ければいつかは故障する」と同じ原理なのでしょう。時計は小さく、また車のように「雨ざらし日ざらし」ではない分、メンテナンスしない事が影響にでにくいのかもしれません。

しかし精密機械です。何もしないで使い続ければ、劣化する事は目に見えています。オーバーホールをしないと、時計にどのような影響を与えてしまうのでしょうか。

時計を保持してくれるパッキン類など消耗品が劣化する

時計に消耗品に類する部品が存在します。例えば防水性を保つための「ゴムパッキン」などもそうです。

「ゴムパッキン」は材質からみても寿命が長くはありません。長い時間使っていると硬化し、使い物にならなくなります。

ゴムパッキンが劣化すると、防水性が衰えてくる事になります。因みにですが機械式腕時計の動力源となっている「ぜんまい」も消耗品の扱いです。

動かす都度に伸縮を繰り返すので摩耗も早いのでしょう。消耗品といいつつも重要な部品なのです。

消耗品の交換は、オーバーホールをすれば交換してくれるはずです。ではゴムパッキンが傷んでいる状態で、使い続けるとどうなるのでしょうか。

ゴムパッキンが劣化した状態で使い続ければ、時計の精度が悪くなる

ゴムパッキンが劣化してくるとゴミやホコリ、人間の汗や湿気などが時計の内部に侵入しやすくなります。

時計の内部に侵入してしまえば蓄積するばかり…やがて動作に影響を与えるようになってきます。汚れなどの混入物が原因で時間が遅れたり、動かなくなったりします。

湿気の侵入してしまうともっと酷いです。時計の内部は密閉空間だけに、入り込んだ湿気は中々抜けきれません。湿気の場合は動作不良だけでなく錆びの心配もでてきます。

ある意味時計が遅れだしてくるのは、時計が出す「メンテナンスして下さいよ!」のサインといってもいいのかもしれません。

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時計の時刻が遅れだしているのに使い続けると…

時計の精度が悪くなってきているのに、更に使い続けると故障へとつながっていきます。いよいよここまで来たかといった感じでしょうか。

原因はチリやホコリ、湿気の混入ですが、長期間時計をメンテナンスしないともう一つ「油切れ」の不具合も出てきます。

時計の部品同士が接触する部分を、円滑に動作するための潤滑油です。車でいう「エンジンオイル」のようなものでしょうか。

どちらか片方というよりも、両方が同時に発生する場合が多いです。どちらも長期間メンテナンスしない事で発生するからです。出来ればこの状況となる前に対処したいものです。

やはり時計を使い続けるにはどんな時計でも、オーバーホールは必要?

オーバーホールは「必要」か「不必要」は結局どちらと言われると、同じ時計を長く使い続けたいのであれば「必要」となります。

時計は使い続ける事で、どうしても傷んでいくものです。「消耗品の交換」「清掃」「注油」といった時計に必要な作業をしてくれるのがオーバーホールです。

数十万円した高級のブランド時計や親から引き継いだ時計など、時計を保持していきたい理由が明確であれば、オーバーホールも無駄と感じないのかもしれません。

それに時計が気に入っている事も大事ですね。

ただ値段に関係なく、基本的にはどんな時計でもいずれ劣化していくものです。オーバーホールをするのかしないのかは、時計に対する思い入れの強さなのかもしれません。

オーバーホールは必要だけど、極力しないで使っていくのに適した時計

次にオーバーホールは必要だけど、オーバーホールの間隔を長くできる時計、オーバーホールをするにしても、料金が安くなりやすい時計について解説していきます。

オーバーホールと聞くと思いつくのは「機械式の腕時計」です。結論からいってしまうと手巻きや機械式の時計は、時計ブランドが推奨する周期でオーバーホールした方が良いです。

機械式腕時計はオーバーホールなしでは長く使い続ける事はできません。ではどんな種類の時計が、オーバーホールを少なくできるのでしょうか。

クオーツ式の時計は維持費は安く済む

クオーツ式のムーブメントは、機械式のムーブメントと比べて作りはシンプルです。時計の動作を司る部分に電子制御部品が使われている分、部品が少なくて済むのです。

作りがシンプルなので、オーバーホールの料金は安くなります。また機械式腕時計に比べてオーバーホールの周期は長くなります。

オーバーホールの間隔が延びれば、おのずと維持費は安くなります。

ブランドによってはオーバーホールといいつつ、ムーブメント(時計を動かしている中身)を丸ごと交換するところもあります。

ミリタリーウォッチで有名な「ルミノックス」も恐らくそうです。私自身ジャンクのルミノックスの時計の分解にチャレンジした事があるのですが、時計の針が接着剤の様な物で強固に取り付けられていました。

オーバーホールを前提としていないのだと感じた次第です。

載せ替え、オーバーホールのどちらであっても、料金は機械式腕時計に比べると安く済みそうです。

複雑な機能を持つ時計は維持費が高い

時計の種類(機械式、クオーツ)に関わらず、複雑な機能を持った腕時計ほどオーバーホールの料金が高くなります。

複雑な機能を持つ程、ムーブメントを構成する部品数は多くなり、オーバーホールの作業の難易度が上がるからです。

複雑な機能を具体的にいいますと「クロノグラフ」や「永久カレンダー」などです。特にクロノグラフ機能を持つ時計は、見かける機会もあるのではないでしょうか。

小さな文字盤に、いくつもの時計の針が配置され見た目もすごく良いです。魅力的ですね。ただクロノグラフ機能(ストップウォッチ)は頻繁に使うでしょうか。

滅多に使わない機能の為に、オーバーホールの維持費を上げてしまうのは勿体ないような気がします。

やはりシンプルに時計の機能のみ、あってもカレンダーまでが維持費も安く、故障も少ないと使いやすいのではないでしょうか。

時計をオーバーホールせずに使う方法とは

「時計をオーバーホールせずに使い続ける」はある意味の究極の方法です。しかし時計に限った事ではありませんがどんな物でも永久に使い続ける事はできません。

なにかしらメンテナンスをする事で、リフレッシュし使用年数を延ばしているのです。そのためオーバーホールしないということは、寿命がくるまで使い続けるといった形になってきます。

スマートウォッチを使う

スマートウォッチは「ウォッチ」といいつつも今までの時計とは構造が違います。バッテリーがなくなれば充電しつつ使う、いわばスマートフォンに近い使い方をします。

バッテリーがなくなれば充電しますので、電池交換の必要はありません。そのため充電しつつ使い続ける事ができる時計になります。

私自身も「スマートウォッチ」を実は使っています。時計の機能のみに収まらず「万歩計」「脈拍」「睡眠時間」と健康管理ができてかなり重宝しています。

更にスマホに連携できる優れものです。値段はなんと4,000円しませんでした。値段の安さからも気楽に使えています。

こんなに便利なスマートウォッチですが、極たまに修理に持ち込まれる事はあります。バッテリーがへたってきて、充電しても時間が持たなくなるのです。

しかし時計店では対応できずお断りしています。スマートウォッチに内蔵されているバッテリーを持ち合わせていないためです。

バッテリーの交換は時計店というよりは、メーカー対応となってしまうのではないでしょうか。

値段の安さや年々新しいモデルが出ている背景からも、一生物というよりはスマートフォンを買いなおす感覚で使っていくと良いのかもしれません。

ソーラータイプの時計を使う

ソーラー腕時計も、電池交換不要で使い続ける事ができるタイプになります。太陽光や電灯の光で充電するので、電池交換の必要もなく使い続ける事ができます。

スマートウォッチより更に手間がかかりません。しかしソーラータイプの腕時計も永久に使い続ける事ができる訳ではありません。

スマートウォッチと同じように、バッテリーの役目をする二次電池が存在するからです。二次電池も放電と充電を繰り返す事になるので、充電の容量は徐々に減っていきます。

充電量が少なくなり、二次電池の交換が必要になってくる時はきます。二次電池の寿命は10年程でしょうか。基本的にはメーカーでの対応となります。

個人的には10年も使えるのであれば十分であるように思えます。オーバーホールと思って二次電池を交換するのも良いのではないでしょうか。

時計をレンタルするサービスを使用する

時計をレンタルするサービスも存在します。ある意味オーバーホールをせずに使い続ける事ができる究極の方法なのではないでしょうか。

レンタルなので、いつでも返却できます。オーバーホールの時期が近づいてくれば、返却したり、別の時計をレンタルしなおしたりすればオーバーホールせずに使い続ける事ができます。

これなら時計に飽きたりしても安心です。数十万もする時計を購入しても飽きて使わなくなってしまえば勿体なさ過ぎます。

時計レンタルの「カリトケ」であれば、月3,980円からレンタルできます。時計にもよりますが気に入れば購入もできるようです。

いっその事時計をレンタルするのも、有りなのではないでしょうか。

まとめ

如何でしたでしょうか。今回はオーバーホールをせずに時計を使う方法について解説してみました。

時計を長く使うには、オーバーホールが必要なのは間違いありませんが、クオーツ時計は機械式時計程の間隔でオーバーホールを実施しなくて良い事が確認できました。

またスマートウォッチは、充電しつつ使う方法からもスマホに似ている印象でした。スマートウォッチは時計というよりも、スマートフォンと近いイメージを持たれた方が良いのではないでしょうか。。

時計以外の機能(万歩計、脈拍測定)など充実していて、健康管理したい方にはお勧めです。時計をしたまま眠ると睡眠時間や睡眠の質なども測定できて本当に便利です。

時計レンタルは時計を購入するまでもない方にもお勧めできます。デートや結婚式などのイベントの時のみなど、スポット的に使えるのも良いです。

イベント当日に「ロレックス」や「オメガ」などの高級ブランドの腕時計をつけていけば、映えるのは間違いありません。

またアップルウォッチもレンタルできるので、スマートウォッチの便利さを味わってみるのも良いかもしれません。

おすすめのオンライン時計修理サービス

腕時計の修理やオーバーホールは時計店に持ち込みしなくとも、オンラインで修理の依頼ができるサービスも存在します。

受付け完了後、梱包キットが送られてくるので、キットに梱包して郵送するだけです。時計店に明日を運ばなくても済むのは楽で良いですね。

修理やオーバーホールに掛かる料金は、時計修理店にて受け取り後、お見積りという形になります。もし予算にあわないようでしたらこの時点でキャンセルも可能です。

WEB上で完結する時計修理サービス、検討してみるのも良いのではないでしょうか。

紹介します3社の共通点は、ハイレベルな技術力と圧倒的なコストパフォーマンスでお客さんを満足させるというところです。

どの業者も見積もりは無料で行ってくれます。興味を持たれましたらお気軽に問い合わせ下さい。

時計修理の千年堂

時計修理の千年堂は、最高の技術と低価格が魅力のコストパフォーマンスが高いサービスを提供している業者です。また仕上げのスピーディーさにも力を入れているのが特徴です。レベルの高い多くの時計技師を抱えています、工房内で切磋琢磨することで品質向上に努めています。同時に価格の方も他店舗よりも安めの設定で、申し分ありません。時計のオーバーホール専門店の面目躍如といったところでしょうか。

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株式会社CIEN
株式会社CIENは有名なメーカーの修理部門に在籍していた技術者がいる業者で、美しい仕上がりに定評があります。自社内で修理を行うため見積りや修理作業の工期も短めです。料金については『全国一安い』を自負しています。お財布に優しいのはありがたいですね。また修理でパーツ交換する場合は『純正品』を使用、価格だけではなく品質も問題ありません。保証も1年としっかりとしており、アフターフォローも万全です。
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株式会社リペスタ

リぺスタは見積り後の修理依頼率が高いというのが特徴的で、国家資格の1級時計修理技能資格を有する豊富なキャリアを積んだ職人が一つ一つ丁寧に充実した環境で作業します。特筆すべきは見積りキャンセル時に返送にかかる送料も無料である事。料金面や対応内容に不安を感じた場合もキャンセルしやすいです。料金の安さや品質に自信があるのでしょう。『修理依頼率が高い』も納得です。

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