時計修理 オーバーホール

手巻き時計を巻きすぎていない?手巻きはどのくらい巻いたらいいの?

手巻き時計は自動巻き時計と違って「ぜんまい」を巻き上げるのに限界があります。限界までくると巻き上げができなくなるのですが

「限界まできてしまっても、つい力を入れてしまうとねじ切ってしまうのでは…」

と不安に感じた事はありませんか。小さい時計だけに指先であっても力が入り過ぎてしまうと耐えきれないのではと思ってしまいます。

そのためある程度巻き上げると、「そろそろ限界かな?」と巻き上げもだんだんと慎重になりがちになったりしないでしょうか。

「ぜんまい」の動力は1~2日と短いので、巻き上げる都度「ぜんまい切れ」を気にしてしまうのも少々ストレスです。

今回は手巻き時計を巻きすぎてしまっても「ぜんまい」は問題ないのかについて解説していきたいと思います。

手巻き時計はどのくらいまで巻いていいの?

限界になるまで巻きあげて大丈夫です。これ以上巻き上げできないストッパーが言わば「巻き止まり」に当たる部分です。

この限界になった時の「グッ」とくる感覚が「ぜんまいをねじ切ってしまうのでは…」「つい力を入れすぎてしまった」と感じてしまう訳ですよね。

少々力を入れすぎてもぜんまいをねじ切ってしまう事は殆どありえないので、そこまで心配しなくても大丈夫です。意外かもしれませんが結構強固です。

もし不安でしたら、一杯に巻き上がる回数を憶えておき、8~9割辺りで止めておくとより安心で精神的に良いかもしれません。。

ただ基本的には、巻き止まりを感じるまで気にする事なく巻き上げて問題ありません。

巻き止まり(一杯に巻き上げた状態)からさらに巻き上げたらぜんまいは切れる?

「巻き止まり」から更にぜんまいが切れる程に力を入れてリューズを回したとしても滅多な事では切れたりする事はありません。

ぜんまいは細長い金属を巻いた状態、蚊取り線香の様に幾重にも輪を描くような形状になっています。長い形状かつバネのようにしなる為、頑丈なのです。

むしろぜんまいが切れるよりも、ぜんまいを操作するリューズ関連のいずれかの部品が先に破損してしまう可能性の方が高いです。

私自身、実は「ぜんまい」をねじ切ってしまった事は1~2度あります。いずれもアンティーク時計で、ぜんまい自体が既に傷んだ状態でした。

傷んだ状態だけにふとした拍子に切れてしまうものと思われます。

ぜんまいはそもそも消耗品です。長く使う事で傷んでしまう事は多々あるものなのです。もし切れてしまったのであれば、ぜんまいの寿命と考えられて下さい。

ぜんまいが傷んでいないのであれば、ぜんまいが切れるよりも他の部品の方が、破損してしまう可能性の方が高いです。

ぜんまいが切れる原因は何?

原因として多いのは、使い続ける事で金属疲労を起こし、切れてしまう事です。ぜんまいは伸び縮みを繰り返すため、少しずつ摩耗していきます。

摩耗し続けてやがて耐久性がなくなり、切れてしまうのです。

因みにですが基本的にはオーバーホールした際、ぜんまいは交換してくれます。定期的にオーバーホールを行っていれば、そもそもぜんまい切れは心配しなくても良いようです。

こんな事を聞くと「あまり時計を動かさずに長持ちさせよう!」と思われたりしませんか。ただそうなると腕時計を使う事に遠慮を感じてしまうようになるかもしれません。

折角購入した時計です。ぜんまいは消耗品と割り切って、遠慮なく使った方が良いように思えます。

ぜんまいが切れた場合はどうやって判断する

ぜんまいが切れるとストッパーがなくなりますので、いくらでもリューズを回し巻き上げを行う事ができます。リューズを巻いても空回りしているのです。

その為いくら巻いてもストッパーが掛からない場合は、ぜんまいが切れてしまっていると判断できます。

因みに自動巻きになるとストッパーがないので、いくらでも巻き上げができてしまいます。同じ機械式腕時計でも、手巻きと自動巻きでは構造が違いますのでご注意ください。

普段使用している時に、一杯に巻き上がる回数を把握しておくと、ぜんまい切れの判断がしやすいかもしれません。

ぜんまいが切れたら手巻き時計は動かなくなる?

ぜんまいは細長い金属が渦巻き状になっていますが切れる位置によっては短い時間動く事もあります。より中心の根元の方で切れる程動く時間が短くなります。

切れて残っている長さに依存するといったところでしょうか。ただ根元から遠い所で切れたからといって、長時間動く事はありません。

ざっくりとしていますが、もっても5分以内には止まってしまいます。

ぜんまいが切れている場合、ゆっくりと回しながら耳を澄ますと「キュルキュル」とぜんまいが解ける音が確認できるかもしれません。

どの部分でぜんまいが切れてしまってもストッパーがないので、少しでも巻き上がれば結局解けてしまうのです。

その為動いたとしても数分程度、ぜんまいが切れてしまえば実用はできません。実質動かないといっても良いです。

ぜんまいが切れた場合は修理できる?

修理は可能です。切れたぜんまいを交換する事で補修します。切れた部分を接着剤でつけるといった補修ではありません。

重複しますがぜんまいは消耗品の扱いです。クオーツでいう電池の交換といったイメージを持ってもらっても良いかもしれません。

クオーツと同じように「交換が必要な部品」を思ってもらって良いかもしれません。交換する部品となりますので、時計の修理を行っている店舗であれば基本は受け付けてもらえるでしょう。

ただぜんまいのサイズは時計やブランドによってそれぞれです。ぜんまいのバネの強弱もあります。修理店舗によっては「切れたぜんまいと同じもの」の在庫はないかもしれません。

特にアンティーク時計は交換部品のストックがない場合が多いです。古い時計だけに「ぜんまい」が弱っている事が多く、交換が迫ってきている個体も多いように思えます。正に現行のモデルにはない悩みです。

ただ基本的には「ぜんまい」の交換、修理は可能です。

「ぜんまい」はどのくらい持つの?

「ぜんまい」は使っていくうちに摩耗し、いつか切れる時はくるのですが、ぜんまいによって個体差があるだけに一概に年数を割り出すのは難しいです。

時計の使用頻度や使い方に依存するといった意見もありますが、実際どの程度影響するかは分かりません。10年以上切れない場合や1年未満で切れてしまう事もありえます。

ぜんまいは消耗品ではあるものの、平均寿命がはっきりしないという中々やっかいな部品なのです。

まとめ

今回は手巻き時計を巻きすぎても問題ないのかについて解説してみました。

基本的には「ぜんまい」が切れる事は滅多になく、巻き止まりを感じるまで気にせず巻き上げてしまって問題ありませんでした。

それこそ故意に壊そうとしない限り大丈夫であるようです。むしろぜんまいよりも他の部品が先に破損してしまいそうです。

ただぜんまいは消耗品です。「使えば使う程弱ってくるもの」である事は間違いありません。もし切れたとしても「寿命が来た」と割り切って修理に出されて下さい。

ぜんまいは切れると、ストッパーがなくなりますのでいくらでも巻けてしまいます。普段からお使いの手巻き時計のぜんまいが何回まで巻き上げができるのか把握しておくと、判断しやすいのかもしれません。

またぜんまいは切れても短時間で動く事はありえます。もし動いていたとしてもいくらでもぜんまいが巻けてしまうのであれば、時計店に修理にだされて下さい。

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