何気なく使っている時計の風防(ガラス面)がポロリと外れてしまった!本来ケースにしっかりとついているはずなので、外れているのを見るとインパクトありますね。
風防が外れてしまうと、文字盤が外気に触れてしまうのでホコリが混入しやすくなります。なるべく早く対処したいものです。
今回は、風防が外れてしまう原因や対処、修理料金の相場について解説していきたいと思います。
時計の風防が外れてしまう原因
まずは風防が外れてしまう原因を確認しておきましょう。特に発生しやすいのはこちらのタイプの時計になります。むしろこちらのタイプの時計以外には見かけた事はないかもしれません。
風防が取れてしまうのは、言ってしまえばケースと風防のサイズが合っていないからです。この2つのタイプの時計は、サイズが合わなくなる要因を持ち合わせています。
風防は0.1ミリ単位でサイズを合わせます。更に風防の厚みまであっていないと取り付けができない時計も存在します。
外形、内径、形状(ドーム型)があっていないといけないといった精密さが必要なのです。
では早速この2つのタイプの時計の風防について確認してみましょう。
アンティーク時計の風防
アンティーク時計は古い時計なので、何となく取れやすいイメージがありませんか。これはあながち間違ってはいません。
アンティーク時計は、長い期間使われた事が推測されます。使っていく中でどうしても風防が傷んでしまい、風防が交換された可能性があります。
毎回同じサイズの風防のサイズの在庫があれば良いのですが、年代が経つと風防の在庫もなくなってしまい、調達が困難になってしまうのです。
若干でもサイズの違う風防が取り付けられていれば、何かの拍子に取れてしまう事は十分起こりえます。
部品調達が難しくなっているアンティーク時計ならではといった事情ですね。
ではなるべく古さの目立つ風防のアンティーク時計であれば純正風防であり、外れにくいと判断できるのでしょうか。
アンティーク時計の風防の素材はプラスチック製がほとんどです。プラスチック製は割と簡単に研磨ができ、驚く程きれいになります。
そのため、ピカピカの風防がついていたら交換された!と判断する事もできないのです。
つまりパッと見だけでは、交換された取れやすい風防とは判断つかないところがあります。実際使ってみての判断となってしまうのでしょうか。
あまりメジャーではないブランドの時計
風防が外れてしまうのはアンティーク時計に発生しやすい不具合ですが、現行の時計でも発生する事はあります。
この時計のブランド名聞いた事ない、更に動力はクオーツ…といったタイプの時計で風防が取れてしまっているのを見かけた事があります。
聞いた事もない程のメーカーですので、時計の作り自体が甘い事があったとしても、致し方ないといったところでしょうか。
高い安いは抜きにして、聞いた事あるブランドでは見かけた事がないです。やはりブランド名の看板を背負っている時計の方が作りが、しっかりしているのでしょう。
風防(ガラス面)の取り付け修理はしてくれる?
店舗にもよりますが、お近くの時計店で風防の取り付け修理は受け付けてもらえます。前もって問い合わせた方が良いかもしれません。
新しいモデルであれば、時計の製造元である正規店でも対応してくれるかもしれません。
純正風防である事や防水性を気にされるのであれば、正規店の方も検討してみても良いです。しかし古すぎるモデルになりますと、サイズの合う風防のストックがない可能性もあります。
料金の方もお高くはなりますので、事前に見積りしてもらう方が安心です。正規店では交換修理のみではなく、防水性のテストや消耗部品の交換等が付加されています。
サービス内容が優れている分、どうしても料金が高くなりがちなのです。
但し時計店、正規店共に現物をみてからの修理可否、料金確定の流れになるはずです。
下記の料金は大体の相場です。参考までにご確認下さい。
純粋な風防の取り付け工賃です。もし風防をなくしていたら、風防の部品代が別途かかってきます。
風防の料金の相場もお知らせしておきます。風防の素材は3種類です。因みにですがアンティーク時計であれば、ほとんどはプラスチック製です。
時計店で修理を行った方が安くつきそうです。しかし純粋な取り付け修理のみの料金となります。
自分で風防(ガラス面)の取り付けは行える?
時計の風防の取り付けられているタイプは、この2つになります。
どちらも時計修理のテクニックが必要な繊細な作業です。無理にチャレンジせず、参考までにご確認頂けたらと思います。
因みにですが、すんなり風防がケースの取り付け位置にはまってくれたら、「接着剤」で止められているタイプです。ケースの溝にはまってくれなかったら時計工具で「圧入」するタイプになります。
風防を失くしてしまうと、どちらのタイプかの判断がつきづらくなりますので、極力風防は失くさないようにした方が良いです。
あとはホコリの混入が要注意です。スマホの保護フィルムを貼る時にホコリがくっつくのと同様なレベルで文字盤にホコリがついてしまいます。
もし作業する場合は、ブロアーもしくはエアーダスターを準備しておくと良いです。
風防取り付けに必要な工具、道具類
接着材で止めているタイプは、エポキシ樹脂系の接着剤で接着すると良いです。ホームセンターでも購入できます。A液とB液の2つのタイプの液体を混ぜ合わせると硬化が始まります。
注意点は接着液をつけ過ぎない事です。つけすぎると風防面にはみ出してしまい、如何にも接着剤をつけている事が分かってしまいます。
爪楊枝(つまようじ)を更にカッター等で鋭利にし、極少量を付けるくらい意識して少なくつけた方がきれいに仕上がります。こちらにつきましてはいずれ動画で紹介したいと思います。
圧入タイプは可能であればプロに任せた方が良いです。そもそも取り外しから大変な作業だからです。
コジアケでベゼルの隙間に差し込み開けますが、慣れていないとコジアケの刃がベゼルに傷を付けてしまう事があります。
ベゼルは時計の前面に配置されており、大変目につきやすいところです。傷がついてしまうと、気になって仕方なくなるかもしれません。
私も過去に傷をつけてしまい、とても後悔した事があります。
取り付けも大変です。ベゼルを押し込み、圧を掛ける事で風防がはまった状態になっています。そのため風防のサイズと風防の厚みも合わなければなりません。
風防に厚みがありすぎると、取り付け時にベゼルが割れてしまう事もありえます。
どちらのタイプであっても手先の器用さと慎重な作業が必要です。大事な時計であればあるほどプロに任せた方が良いように思えます。
まとめ
今回は風防が外れてしまう原因について解説してみました。アンティーク時計等の年代を得た時計で見かける事が多い事が分かりました。
ではおさらいをしていきましょう。まずは風防取り付けの修理代金の相場です。時計店での修理となります。
取れてしまった風防は極力失くさないのが重要です。失くしてしまうと修理代に加えて風防の部品代も必要になってきてしまいます。
風防の部品代の相場はこちらです。
プラスチック製風防はアンティーク時計によく使われています。現行の時計では、ほとんど見かけないのではないでしょうか。
現行のモデルはサファイアガラス、もしくはミネラルガラス製の風防が使われている事がほとんどです。
更にいいますと高額な時計程、サファイアガラスが使われている事が多いです。因みに私自身はサファイアガラスが外れているのを見かけた事はないです。
そのため、外れた風防の素材はプラスチック、ミネラルガラス製である事が多いかと思われます。
風防が外れてしまうと動揺してしまうかもしれませんが、風防を失くさなかったら取り付けにかかる工賃のみで済みますので、時計店に頼めば思った程の高額ではありません。
外れてしまった風防を失くさないためにも、早めに修理されて下さい。
腕時計の修理やオーバーホールは時計店に持ち込みしなくとも、オンラインで修理の依頼ができるサービスも存在します。
受付け完了後、梱包キットが送られてくるので、キットに梱包して郵送するだけです。時計店に明日を運ばなくても済むのは楽で良いですね。
修理やオーバーホールに掛かる料金は、時計修理店にて受け取り後、お見積りという形になります。もし予算にあわないようでしたらこの時点でキャンセルも可能です。
WEB上で完結する時計修理サービス、検討してみるのも良いのではないでしょうか。
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