時計修理 オーバーホール

アンティーク腕時計はオーバーホールで復活する?修理とメンテナンスを徹底解説!

「アンティーク腕時計って古くてすぐ動かなくなってしまいそう…」

「実用できなさそう…」

こんなイメージを持たれている方も、多いのではないでしょうか。

確かに、長らくメンテナンスされていない腕時計は、いつ動かなくなってもおかしくない状だったりします。もしくはすでに止まってしまっているのかもしれません。

そんな状態であるアンティーク腕時計でも、きちんとメンテナンスすればまだまだ現役で使えたりするんです。オーバーホールを行う事で、一生ものと呼ばれる程に長く使えるのです。

では全然動いていないけどオーバーホールで復活するの?いつオーバーホールを行ったらいいの?といった疑問も湧いてくるのではないでしょうか。

今回は、アンティーク腕時計の止まってしまう原因から、どれくらい症状であればオーバーホールや修理で復活でするのか、について書いて紹介します。

古い腕時計をお持ちでしたら、この機会に復活させてみましょう!

アンティーク腕時計とはどんな時計?

アンティーク腕時計といっても、年代によってグループが分かれます。また、年代ごとに雰囲気やデザイン違ってきます。年代別の腕時計の特徴はこちらです。

アンティーク腕時計 1960年以前に作られた腕時計
ビンテージ腕時計 1970~1980年代に製造された腕時計
レトロ腕時計 1980~1990年代に製造された腕時計

今回は1970年代以前を、アンティーク腕時計と位置付けて話を進めていきます。

では年代別の腕時計についてご説明します。

アンティーク腕時計

アンティーク腕時計と聞くと一番想像するのが、1960年代のものになるのではないでしょうか。

この年代の時計は、現代の時計と比べて小ぶりなサイズになります。平均は30~32ミリほどです。ムーブメント(腕時計の駆動をつかさどる部分)は、自動巻き式よりも手巻き式タイプが圧倒的に多いです。

1950年代以前に製造された腕時計にさかのぼると、秒針が文字盤の中心ではなく6時位置に配置されているタイプに変わってきます。

更に古い時計になってくると、琺瑯(ホーロー製)の文字盤やケースへの細かい彫り物等、古くなれば古くなる程作りは贅沢になってく傾向にあります。

手に入れるのであれば、この年代の腕時計がお勧めです。

ビンテージ腕時計

サイズは1960年代の時計に比べて、一回り程大きくなります。この年代になってくると、ムーブメントは、自動巻き式のタイプをよくみかけるようになってきます。

1970年代は個性的なデザインが多いです。近未来をイメージしたデザインでしょうか。全体的に角張った感じで、見慣れてくるとすぐに判断できてしまうくらい独特です。

風防も、この年代辺りからミネラルガラス製のものが増えてきます。分厚くカットされた風防の腕時計を見かけた事はありませんか。

キラキラと輝く風防は魅力的ではあるのですが、ガラスに傷が入りやす為、状態の良いものが少ないのが残念ではあります。

ビンテージ腕時計は、その独特のデザインから好みが分かれるところです。

レトロ腕時計

1980年代以降の時計は、現代の時計とあまり変わりのないデザインになってきます。機能的にも現在の時計と比べても遜色のないレベルです。

しかし30年以上は経過していますので、多少古さを感じてしまいます。デザインはシンプルで機能的、落ち着いた印象の腕時計が多いです。

この年代辺りから古いクオーツの腕時計も見かけるようになってきます。

因みにハイブリットカーの様な仕組みが斬新な、自動巻き式クオーツを搭載したセイコーのオートクオーツもこの年代のものです。

この年代になってくると、アンティーク品らしさもかなり薄れています。現役で活躍している時計もかなり多いのではないでしょうか。

アンティーク腕時計はオーバーホールはどこで行ってくれるの?

時計修理店専門店、または正規メーカーでオーバーホールを行ってくれます。

正規メーカーは、腕時計の製造元です。自社製品のみの対応となります。正規メーカーは値段が高くなりますが、製造元だけに腕時計の作りには精通しています。

一方時計修理店は、どんなメーカーでも幅広く対応してくれます。値段も正規メーカーより安くお勧めです。

オーバーホールを実際に依頼する場合は、どちらの店舗も一旦預かり見積りする事になります。古い時計なので、ムーブメントの状態を確認する必要があるからです。

部品の交換が必要であれば、別途料金に上乗せされます。部品のストックがなければ、オーバーホールができない場合もあります。

アンティーク腕時計は、部品の保持期間が過ぎているものが大多数なので、正規メーカーであっても部品のストックは持ち合わせていないかもしれません。

信頼できる時計修理店をお持ちであれば、時計修理店で良いのではないでしょうか。当店でもアンティーク腕時計のオーバーホールは行っております。お気軽にご相談下さい。

部品の交換が必要になった場合、メーカーに交換部品はあるの?

各正規メーカーの保持期間はこちらになります。

ロレックス 25年
ブライトリング 10年
オメガ 10年
セイコー 7年
グランドセイコー 10年

腕時計が廃盤となった後の、交換部品を保持する期間は平均10年程です。正規メーカーであってもこの期間を過ぎれば、交換部品を用意する事は厳しくなります。

アンティーク腕時計は製造して50年以上過ぎてますので、正規メーカーが部品を保管している可能性は少ないのではないでしょうか。

正規メーカーが受け付けてくれない場合、時計修理専門店に依頼する事になります。では、時計修理店はどうやって部品を調達するのでしょうか。4つ考えられます。

  1. 自分のお店に交換部品を保管していた
  2. 時計修理店の横のつながりで調達できた
  3. 時計部品専門のネットショップで購入
  4. ネットオークションで同じモデルの腕時計を購入し、部品を調達する

①~③迄の手段で調達する事がほとんどですが、どうしても見つからない場合は、ネットオークションにて調達する事もあるようです。

私は副業で、ネットオークションで腕時計を販売する事を長らくやっていました。その時たまに時計修理店のお店が落札することがありました。

用途は聞かなかったのですが、ジャンク品ばかりの購入ですので部品取りなのではと、想像したものです。

中にはいくつか取引をしていく中で、交流ができた時計修理店より直接連絡がくることもありました。連絡の理由は「ブランドのジャンク品ありませんか?」といった内容です。

アンティーク腕時計の交換部品は、限られた範囲内での調達になってしいます。修理にも限界がある事を考え、なるべく大事に使ってあげたいものです。

たとえば、腕時計の三大メーカーと呼ばれるヴァシュロン・コンスタンタンは創業1755年と歴史ある時計メーカーです。

ヴァシュロン・コンスタンタンの特筆すべき点は、創業当時から販売されているモデル全てが修理可能という事です。

腕時計が、廃盤となっての交換部品の保持期間の平均が10年のである中、驚きです。一生物どころか家族代々使用できる程です。

ヴァシュロン・コンスタンタンの腕時計であれば、メンテナンスは正規メーカー1本でよろしいのではないでしょうか。

因みに機械式腕時計のオーバーホール料金は\84,000円~となっているようです。

アンティーク腕時計はオーバーホールの必要はある?

オーバーホールは必要です。アンティーク腕時計のムーブメントは、色んな部品で構成されています。部品の損傷を防ぐ為にも、オーバーホールは必須になってきます。

アンティーク腕時計は、機械式ムーブメントを搭載しています。機械式ムーブメントは、一生物と呼ばれる程長く使えるのです。既に50年~60年以上経過しておりますが、まだまだ現役で使えます。

アンティーク腕時計は、部品が破損していた場合の交換部品の調達が難しいです。ひとつひとつの部品を壊さず使い続けるためにも、オーバーホールは行うべきです。

オーバーホールを点検の一環と考え、定期的にオーバーホールを考えてみてはいかがでしょうか。年代物の腕時計は貴重です。是非オーバーホールを行い、腕時計をリフレシュさせてください。

当店でも、アンティーク腕時計のオーバーホールを行っております。見積りも無料ですのでお気軽にお問い合わせください。

アンティーク腕時計のオーバーホールにかかる料金と期間

アンティーク腕時計のオーバーホール料金の相場はこちらになります。時計修理専門店の相場です。

ロレックス ¥40,000~
オメガ ¥30,000~
その他の有名スイスブランド ¥30,000~
セイコー ¥18,000~
シチズン ¥18,000~
その他 ¥18,000~

シンプルな3針タイプの料金相場なのですが、これに色々な機能が付加されていれば料金は高くなります。例)クロノグラフ機能(ストップウォッチ)

部品の交換があれば、別途追加料金がかかってくる事もあります。但し、追加料金は事前に連絡があるはずです。

オーバーホールを行う前に、見積りを行うからです。実際に中身を見て判断する事にはなりますので、傷んだ部品がある場合は見積りの時点で分かります。

期間については、2週間~1か月程は見ておいた方がよいでしょう。

正規メーカーは、各メーカーへの問い合わせになります。見積り次第にはなってきますが、時計修理専門店の2倍近くになると考えておくと良いでしょう。

アンティーク腕時計のオーバーホールの頻度

通常の機械式腕時計は、3~5年のサイクルでのオーバーホールを推奨しています。アンティーク腕時計もこれくらいの頻度でメンテナンス行えば良いのではないでしょうか。

外部からの衝撃や湿気でダメージを受けた場合は、早めに対応してください。アンティーク腕時計はデリケートなのです。

交換部品のストックが少ないといった懸念材料もありますので、大事に使ってあげましょう。

使用頻度が少ないのであれば、腕時計の調子をみてオーバーホールを考えてみられてはいかがでしょうか。

しかし腕時計の状況なんて、なかなか分からないのではないものです。不安であればお近くの時計店の方へ相談してみるのも良いでしょう。

当店もアンティーク腕時計のオーバーホール行っております。ご不安でしたら当店にご相談下さい。無料でお見積もりも行っております。

アンティーク腕時計のセルフメンテナンスについて

アンティーク腕時計は、普段のちょっとした気遣いで腕時計にかかる負担を減らせます。

どれも簡単な事なので、実践されてみてはいかがでしょうか。

  1. 湿気には近づけない。
  2. 高い所より落下させない。
  3. 磁力がある所には近づけない。
  4. 使用後、汗や汚れが付着していたら拭き取ってあげる。
  5. 普段使わなくても1週間に1回位は動作させてあげる。

アンティーク腕時計は防水機能はほとんどありませんので、湿気にとても弱いです。濡らしたりしない様に気を付けてください。雨の日は腕から取り外し、雨が当たらないようにしたほうが良いです。

そして、アンティーク腕時計は外部からの衝撃にもとても弱いです。年代の古い腕時計によっては、外部からの衝撃を和らげる機能(ショック機能)がついていない事もあります。

外部からの衝撃は、現在の腕時計よりも更に気をつけた方が良いです。

アンティーク腕時計は磁気にも弱いので、磁力を発している所(テレビやパソコン等)は近づけないよう注意しましょう。

普段使用しなくとも1週間に1回程度は動作させてあげましょう。動かさない期間が長すぎると、注油した油が固着してしまう原因にもなります。

まとめ

アンティーク腕時計は、気を遣う部分はありますが魅力が沢山です。廃盤となっている腕時計ですので、思わぬ価値もあるかもしれません。

再度オーバーホールのタイミングをおさらいします。

  1. 3〜5年のサイクルでオーバーホールを検討してみる。
  2. 使用頻度が少ないのであれば、腕時計の調子(実際の時間より遅れてきていないか)を見て検討する。
  3. 判断が難しい場合は、店舗に相談してみる。

もし若い年頃に使っていた腕時計はありましたら、この機会にオーバーホールをして甦らせてみてはいかがでしょうか。

蘇った時計を身に着ければ、若かりし頃の自分を思い起こさせてくれるかもしれません。また耳を澄ますと聞こえてくる、ロービートの駆動音は懐かしく感じるはずです。

思いでの詰まった大事な時計です。メンテナンスを行い、大事に使ってあげてください。当店はアンティーク腕時計のオーバーホールも行っております。何かありましたら遠慮なくご相談下さい。