ダンボール一杯に詰め込んで販売している大量のジャンク時計、「価値のあるレアな時計が混じっているのでは!」「修理して使える時計が数多くあるのでは!」と夢があって魅力的ですよね。
福袋みたいな楽しみもあってか、落札金額も年々高くなってきています。でも実際価値のある時計や、修理できる時計がどれくらい入っているのでしょうか。
今回は、大量のジャンク時計がまとめ売りの中に、実際にはどんな時計が入っているのか解説していきたいと思います。
どうして大量のジャンク時計がまとめて売られているの?
大量のジャンク時計がまとめて売られている理由ですが、大きくはこの2つの理由になります。
この2つのまとめ売りの違いは、ざっくりいってしまうと「業者の方の出品」「個人の方の出品」です。当然まとめ売りされている時計の中身も違ってきます。
「業者の方」「個人の方」の判別はつかない?と思われている方もいらっしゃるかもしれません。しかし商品の説明を読むと、何となく判断はできます。
基本的には「業者の方」の出されている大量ジャンク品は、「時計の数」や「時計全部の総重量」のみの説明しかしていない事が多いです。
書かれていても、国産等のブランドが中に入っている事の記載がある位でしょうか。当然全ての時計は動作未確認のジャンク品、返品保証なしです。
一方コレクション整理の方は、時計に思い入れがある分詳細に書かれています。整理品である記載もあるかもしれません。
では早速それぞれのパターンについて解説していきたいと思います。
「古物市場」とは、リアルで行うオークションのようなものです。魚や野菜等の生鮮食品の競り市はテレビで見られている方もいらっしゃるのではないでしょうか。あんな感じの中古物品版の競り市といったところです。
私も入荷の詳細は知りませんが、引っ越しする際に出る不用品や廃業となった店舗の在庫品等が流れてきているようです。
家電の様な大型商品から時計や宝石等の小型の商品、骨董品、絵画迄様々なものが競りの商品として出されてきます。
中には貴金属宝石時計、ブランドものに限った競り市もあるようです。規模の大小はありますが、全国至るところで行っています。
興味がある方は。お住まいの近くで開催していないか探されてみてはいかがでしょうか。しかし参加するには、「古物商の免許」が必要になります。
古物市場などで落札した動作未確認の時計をそのまま出品している
中古市場の競り市には、色んな中古品が集まってきています。その中には、古い時計やそのままでは使えないようなジャンク時計を、ひと固まりの商品として競りにでてくる事があります。
このひと固まりの時計の商品を落札し、そのままネットオークションに出品しているのです。手を加えずネットオークションにジャンク品として出品できるので、手間もかからず更に利益も出やすいからです。
そうなってくると、一つ気になる事はありませんか?ひと固まりの時計から、高そうな時計を選別していないの?
選別については、落札した人によって違いが出てきます。しかし少なくとも中古市場に参加している方々は、「安く仕入れて高く売る」が目的です。
価値のある時計がないか、確認するのは自然な行為なのではないでしょうか。
中古市場の競り市でジャンク時計をひとまとめにして出品しているのは昔からありました。当時は時計に詳しい人が修理や部品取りで仕入れていく事が主な目的だったので、大量のジャンク時計といっても高額ではありませんでした。
しかし近年は仕入れたジャンク時計をそのままネットオークションに出品すると、それだけで利益が出ることが分かり、時計に興味のない人までオークションに参加しているのが現状のようです。
ネットオークションを利用する側としては、如何に時計に興味のない人が仕入れた大量ジャンク時計、つまりはジャンク時計の中身を確認しない人の出品物を狙っていくかが、カギになってくるのではないでしょうか。
中古市場の競り市には色んな商品が流れてきますが、中には時計店が廃業となった際に、店内に残っていたパーツ類のジャンク品が出品されている事もあります。
文字盤とムーブメントのみの寄せ集め、パーツ単位に整理されて保管されているもの時計部品等です。特にビンテージ時計のパーツが売られている事が多く見かけます。
こちらは価値のある時計が紛れていないかというよりは、修理に使えそうなパーツとして購入するのが主な目的になるのではないでしょうか。
時計のコレクションの整理、増えすぎてしまった時計の整理
あまり見かける事はありませんが、時計コレクターの方が、自身の時計のコレクション整理の為に、不要となった時計をまとめて出品されている事もあります。
出品理由も様々あるようです。ご家族の方から増えすぎた時計を減らすようにいわれたり、全然使っていないので引き取って欲しい等。
コレクションの整理品ですので、ジャンクというよりは未整備品の時計である事が多いです。またコレクションである事から、価格が高い傾向にあります。
コレクションの整理品は、品質が良い時計が集まっている可能性が高いのですが、品質良さに合わせて価格も高く設定されている事が多いです。
あまりに高いようでしたら、新品の時計を1本購入していた方が良くないでしょうか。
「コレクター時計の整理品購入は、時計の好みが合うのであれば検討してみる」位の気軽な気持ちでいた方が良いように思われます。
まとめ売りをしている出品者の方の他の出品物を確認してみよう
ヤフオクやメルカリ等のネットオークションで出品されている「大量ジャンク時計のまとめ売り」で1番多いのは、古物市場から流れてきたものになります。
理想は古物市場からきたものをそのまま、ネットオークションを出品されている出品者を見つけだす事です。
少なくとも、価値のありそうな時計を取ってしまった残りを購入するのは極力避けたいところですよね。
そんな不安を払拭するためにお勧めしたいのは、大量ジャンク品の時計を出品されている方の他の出品物を確認してみる事です。
もし出品物に、時計が単品で出品されていたらどう感じられますか。勿論大量ジャンク時計の集まりの中にあった物と確定はできません。
しかし時計を単品で売っているという事は、時計の価値を知っている人であるのは間違いないはずです。
私自身、古物市場に参加する事はあります。大量のジャンク時計が出品されていれば入札にも参加しています。もし運良く落札したのであれば、やはり中身は確認してしまいます。
多少時計に興味がある方であれば、大量のジャンク時計の中身を確認するのは必然なのではないでしょうか。もし少しでも可能性を求めるのであれば、時計に興味のない方、つまりは時計単品での出品がない方が出している大量のジャンク時計ではないでしょうか。
まとめ売りのジャンク時計の実際の中身について。どんな時計が入っているの?
ダンボール等にまとめて詰め込まれたジャンク時計、写真だけでは中身に何が入っているかは確認できないですよね。
私自身が古物市場からジャンク時計を実際に仕入れたり、見かけた経験から話しますとクオーツ時計がとても多いです。
メーカーはセイコーやシチズン等の国産が多い印象です。よく分からないメーカーも混じっています。
運良く高級ブランドの時計が混じっていても、パーツの欠品や錆が酷くて使いものにならならないものばかりです。
またコピー品も入ってますので、高級ブランドの時計を見つけても、まずは疑ってみて下さい。本物は混じってくる事はないのです。
またクオーツ時計も電池切れや不具合等で動いているのはないと思っていた方が良いです。
こう聞いてしまうと、やはり大量のジャンク時計は期待できないのでは?と感じてしまうかもしれません。しかしクオーツ時計は、電池を入れると意外にも動いたりしてくれます。
狙い目はビンテージ品の手巻きや自動巻きの時計
大量のジャンク時計のまとめ売りは、クオーツ時計以外には期待できないのでしょうか。
セイコーやシチズンの手巻きや自動巻きタイプのビンテージ時計が、混じっている事があります。レディースであれば、スイスブランドの時計もありえます。小さ過ぎて見逃しているのでしょう。
ビンテージ時計については、風防の素材がプラスチックである事が多いです。プラスチック故に傷がつきやすく、風防の状態が悪く見えてまっています。
因みにプラスチック製の風防は、セルフメンテナンスで傷取りが可能です。傷が多すぎると落胆せず、見つけたら傷取りしてみる事をお勧めします。見違える程綺麗になりますよ。
私が見つけたジャンク時計で高価だったのは、ケースが14Kの金製の時計、純銀製等です。その時計はケースの裏蓋に「14KWG」の刻印があり、裏蓋を外してみない事には確認できませんでした。
それにプラスして「ホワイトゴールド」でしたので、まさか金製とは誰も思わなかったのでしょう。
そのように大量のジャンク時計のまとめ売りは、高級ブランドの時計よりも、レアなビンテージ品の時計の方が期待できます。
ジャンク時計以外のまとめ売り
時計関連のまとめ売りは、ジャンク時計だけではありません。時計のパーツ関連のまとめ売りもあります。
こちらではジャンク時計以外のまとめ売りについて確認していきたいと思います。
大量の時計ベルトのまとめ売りは要注意!
時計ベルトのまとめ売りは、ベルトの素材によっては注意が必要です。革ベルトは使用していなくても、時間と共に自然に劣化していくからです。
例え未使用品の革ベルトであっても、古いベルトは購入しない方が良いです。
年代の経ったベルトは、裏側の面が「ボロボロ」とはがれて使い物にならない場合が多いです。
もしベルトを購入するのであれば、金属製のベルトにしておいた方が良いです。ベルト1本辺りの単価は安いのですが、使い物にならないのであれば意味がありません。
時計のガラス(風防)のまとめ売り
ビンテージ時計の風防をまとめて売られている事もあります。素材はプラスチック製のものがほとんどです。購入用途はひびが入ったビンテージ時計の風防交換用となります。
風防がまとめて売られているのも、廃業となった時計店の整理品となります。風防の中にはセイコーやシチズンの純正風防も多く混じっているはずです。国産のビンテージ時計であれば、純正風防を見つける事もできるかもしれません。
注意点としては、レディースタイプの小さな風防が数多く混ざっている場合があることでしょうか。ビンテージ時計はメンズの方が、風防が割れている事が多いです。
レディース時計用のサイズの風防があっても、使う機会は少ないのです。
そのため風防のまとめ売りを購入する場合は、サイズの大きめの風防が多いものを狙っていきましょう。具体的には32ミリ~40ミリあたりとなります。
まとめ
今回は「大量のジャンク時計のまとめ売り」について紹介しました。おさらいをしていきましょう。大量のジャンク時計は「業者の方」「個人の方」の2パターンがありました。
個人の方が出品されているコレクターの整理品は出品されている事が少ない事と、出品されていても価格が高い事が多いので自分自身が好む時計が多く存在するかが購入を検討するポイントでした。
見る機会が多いのは業者の方が出品されている「大量のジャンク時計のまとめ売り」です。こちらのジャンク時計は一つの確認事項がありました。
大量ジャンク品以外の出品物を確認してみる。もし時計が単品で出品されていたら、時計の価値がわかる業者であると推測できる。
数にもよりますが、もし単品の時計が出品されていたら入札は慎重にされた方が良いです。特に国産のビンテージ時計が単品で出品されていたら入札は控えた方が良いでしょう。
次に「大量のジャンク時計」で期待できる時計はこちらになります。
期待できるのはこのあたりまでになります。残念ながら動作品の高級ブランドの時計が混じっている事はないと思われて下さい。
誰もが聞いた事があるような有名ブランドの時計は、「大量のジャンク時計」中から既に外されています。
ジャンク時計とはいえ、大量となると落札金額は高くなりがちです。写真で確認できる部分は隅々まで確認し、更に出品者の他の出品物まで確認する等慎重に入札されて下さい。
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