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ロレックスの修理やオーバーホールにかかる費用は?修理の相場を徹底調査

オーバーホールはどこで行えばいいでしょうか?いくら位かかりますか?

時計の調子が悪いのは感じるんだけど、どこにオーバーホールを出してよいか分からない…

このように修理やメンテナンスしようにも、どこのお店に出してよいのか分からない、愛着のある大事な腕時計を預けるのが…、といった不安があったりしないでしょうか。

またロレックスのオーバーホールと聞くと、高額なイメージからなんとなく敬遠しがち…こんな理由からメンテナンスをせずに使い続けていたりしませんか。

ロレックスをはじめとする機械式腕時計は、一生物と言われますがそれはオーバーホール等のメンテナンスをきちんと行う事が前提なんです。

何も行わなければ調子が悪くなるばかりです。いずれは動かなくなってしまうかもしれません。良い時計を購入されたのであれば、定期的にオーバーホールを行い末永く使いたいものです。

今回はロレックスの修理やオーバーホールについて紹介します。

ロレックスの動かなくなってしまう原因やトラブルについて

ロレックスと聞くとイメージするのは、「オイスターケース」と呼ばれる頑丈なケースではないでしょうか。

そんな強度のあるケース内に収められているのであれば、動かなくなったりする事はないように思えます。確かに外部からの衝撃には強い一面はあります。

しかし動かなくなってしまう原因は、外部からの衝撃だけではありません。長年メンテナンスされない事で内部に問題が発生する事もあります。

この章では発生しやすい動かなくなってしまう原因やトラブルと、その料金の目安を確認していきましょう。

動かなくなった。またはすぐに止まってしまう

  1. 油切れよるムーブメント内の部品の固着
  2. ゼンマイが切れている
  3. ムーブメント内の部品の破損(テンプの針(天真)の折れ)

上から症状が軽い順番になります。

「油切れによる動作不良」は、長年メンテナンスをしていないことが原因で動かなくなっています。

動いていても実際の時間よりも大幅に遅れてきている場合は、同様に油切れの原因の可能性が高いです。動いていても、遅れてだしてきたら注意が必要です。

もし調子が悪くて止まってしまっていた場合ですが、無理に動かすのは止めておいた方がよいです。部品が痛んでしまう事があります。ムーブメント内の部品は、繊細なものばかりです。

稀にですがムーブメント内の部品であるネジが外れてしまい、テンプに引っかかって動かなくなっている事もあります。こちらはアンティーク腕時計等の古い時計で見かける事が多いです。

「ゼンマイが切れている」場合は、動作したとしてもすぐに止まってしまいます。ゼンマイは時計の動力源なので、途中で切れてしまっていれば動力が十分に時計に伝わらないのです。

「ムーブメント内の部品の破損」が、症状としては一番重くなります。部品の交換を伴う修理が必要になってくるからです。

長年メンテナンスされない事での動作不良は、オーバーホールをする事で十分復活します。上記でも述べましたが焦って、無理に動かさないようにしましょう。

ゼンマイ切れや部品の破損も、割高になありますがオーバーホールで復活可能です。しかし古いモデルになると、部品の保持期間を過ぎてしまっている場合がありますので、事前の見積り等で確認して下さい。

部品交換が伴う修理料金の目安はこちらになります。長年メンテナンスされていない事が原因で動かなくなってしまっている場合は、オーバーホールを検討してみてはいかがでしょうか。

修理料金:\10,000~

カレンダー機能の不具合

カレンダー機能の不具合として多いのは、こちらになります。

  1. カレンダーが変わらない
  2. カレンダーの数字がずれてしまった
  3. カレンダーの早送りができない

原因としては多いのは、カレンダー操作の際に破損させてしまう事です。カレンダーはダイヤルを2周すると自動で日付が変わります。

この自動で変更する時間帯(20時~4時)に、カレンダーの早送りをしてしまうとカレンダー操作にまつわる部品同士が干渉しあってしまい、片方が壊れてしまう事があるのです。

ロレックスではありませんが、セイコーの初期型の「グランドセイコー」や「キングセイコー」にカレンダーの早送り機能が効かなくなった時計をよくみかけます。

キングセイコーはカレンダーを操作する部品のうち、早送りの操作に使用する部品がプラスチック製、12時で自動で変更する部品は金属製です。日付変更時間帯辺りで早送りすると、プラチック製の部品が負けてしまい傷めてしまうのです。

ロレックスのカレンダーの修理料金の目安はこちらになります。誤った操作をしなければ、トラブルは避けられますので可能な限り注意したいものです。

「12時近辺(20時~4時)ではカレンダー操作をしない」「時刻を合わせる場合に反時計回りになるべく回さない」の2点を注意されて下さい。

修理料金:\10,000~

竜頭回りの不具合

竜頭(3時位置に配置されたつまみ)回りの不具合として多いのはこちらになります。

  1. 竜頭が取れてしまった
  2. 竜頭を回した時に異音がする。空回りする
  3. ねじ込み式竜頭がネジ止め(ロック)できない

竜頭が取れてしまったり異音や空回りするのは、ムーブメント内の竜頭操作にまつわる部品が破損しているからです。修理内容としては部品の交換になります。

ねじ込み式竜頭がネジ止めできなくなるのは、ケース側のネジ山が潰れてしまっている可能性が高いです。

原因として多いのは、ネジ山の摩耗や、ネジ山に汚れ等が詰まった状態で無理にネジ止めしたことでネジ山が潰れてしまった等が考えられます。

竜頭は外部から時計を操作できる唯一のつまみです。それだけにムーブメント内部の部品にかかる負担も大きくなり、無理に使えば傷んでしまいます。錆びも一番発生しやすい部分ですので、湿気等にも要注意です。

時刻合わせやカレンダー操作時の、竜頭の引き上げを行う際に力を入れすぎない様注意しましょう。引き上げが固いな!と感じたら少し竜頭を回してみて再度引き上げをしてみて下さい。

後は多少面倒かもしれませんが、こまめに汚れと取り除いてあげてみてください。

修理料金の目安はこちらになります。

修理料金:\10,000~

風防が割れてしまった

ロレックスの風防(文字盤の前面を覆っている部品)の素材は、サファイアガラス製が主です。サファイアガラスは、風防で使用される素材の中で一番高価なものになります。

傷がつきにくい、透明度が高い、熱に強いと3拍子揃った素材です。高価である分、コストも高くなってしまいます。

頑丈な素材ではありますが、強い衝撃を受ける事で割れてしまう事があります。割れる時も粘性がない為か、一気に亀裂が走ったような割れ方をするのが特徴です。

ロレックスではありませんが、サファイアガラス製の風防の時計をうっかり落としてしまった事があります。腰の高さ位からだったのですが、下がアスファルトの道路であった為か見事な程に割れてしまいました。

修理料金の目安はこちらになります。予防としてはやはり風防に強い衝撃を与えないように注意する事ではないでしょうか。特に下がアスファルトの場合は要注意です。

修理料金:\18,000~

時計の針の不具合

時計の針同士が接触する事で、時計が動かなくなってしまうことがあります。接触する時計の針も、秒針と分針(時間の分を指す針)が接触するパターンが多いようです。

時計の針が取れてしまう事もあります。時計の針が取れてしまうと、傾く度に文字盤内をさまよい、文字盤に傷が入ってしまうのではないかと不安になります。

時計の針同士が接触するトラブルは意外にやっかいです。時計が動かなくなってしまうので、別に原因があると見誤りしてしまいがちです。

時計の針が重なった状態で止まっていたら、針同士の接触を疑ってみましょう。

修理料金の目安はこちらになります。予防としては時計を落下させたりぶつけたりと、強い衝撃を与えないように注意する事です。

修理料金:\5,000~

ベルトの破損や傷

ロレックスであれば圧倒的に多いのは、金属製のベルトです。金属ベルトのトラブルで多いのは、こちらになるのではないでしょうか。

  1. ベルトが途中で外れてしまった。
  2. 傷(使用傷)が気になる。

ベルトが途中で外れてしまうのは、ベルトのコマとコマをつなぐピンが壊れてしまうからです。

ピンの形状は、簡単には抜けない形状にはなっています。しかし腕時計のベルトは、装着している間は様々な角度から負担がかかってくるのです。

どこにぶつけたり等、何かの衝撃によりピンが壊れてしまう事もあります。また腕に装着していますので、皮脂の付着や汗による錆びが原因でピンが劣化する事もあります。

またベルトは長年使っていると、どうしても細かい傷がついてしまうものです。傷が多くつきますと、ベルト本来の光沢感がなくなってきます。

普段身に着ける部分だけに、多少は仕方ないところではないでしょうか。ベルトの傷については、研磨する事で取り除くもしくは薄くする事は可能です。

修理料金の目安はこちらになります。研磨サービスはケース込みの料金です。ベルトの傷が気になる程であれば、ケースにも傷がついているのではないでしょうか。

ベルトピン修理:\3,000~
研磨サービス:\18,000~

オーバーホールはどこで行ってくれるの?

ロレックスの販売元である「正規メーカー」、もしくは腕時計の修理の専門店である「時計修理専門店」になります。2つのタイプの特徴はこちらです。

評価 料金 技術力 保証 利用しやすさ
正規メーカー
時計修理専門店

どちらの店舗も良い面を持っており、甲乙つけがたいです。どちらに頼むのかは、予算や安心度、期間など、優先したいものを元に判断されてみてはいかがでしょうか。

正規メーカー

販売元(ロレックス)でのオーバーホールになります。やはり販売元ですので安心して任せる事ができます。技術力も問題ありません。ネックは料金が割高になる事です。

ロレックスは外観の素材だけでなく内部、つまりムーブメントも高級な自社製ムーブメントが搭載されています。繊細で精度の高いムーブメントを搭載している分、オーバーホールには高い技術力が必要です。

ムーブメント内部の部品も良いものを使用しておりますので、部品交換が発生すると追加料金も高くなります。部品の中にはオーバーホールの料金よりも高い部品等も…

見積りに出すと部品交換が判明し、追加料金が発生する事で高額になってしまうことも珍しくありません。

しかし交換の部品は全て純正品、保証書の発行と至れり尽くせりです。保証書が発行されるという事は、ロレックス社より本物と認定された証にもなります。

予算が許すのであれば、正規メーカーに任せるのが安心です。中古で購入等された場合は、一度正規メーカーにてオーバーホールを行うのも良いかもしれません。

正規メーカーは、預ける期間が長めになりますのでゆとりを持ってオーバーホールに出しましょう(期間は1ヶ月と2週間程は掛かります)。

部品交換等で高額なオーバーホールとならないためにも、定期的にオーバーホールを行う事は大事です。

時計修理専門店

時計修理専門店の良い点は、料金が安めでありながらも高い技術力があるところです。元ロレックスの技術者がいる修理店もあり、正規メーカーと遜色ないサービスを受けれたりもします。

オーバーホールを行うのにお勧めしますが、1点注意点があります。修理店によって、技術力の高いお店とそうではないお店が存在する事です。

ロレックスのような高級な腕時計であれば、技術力が高くて信頼できる店舗に任せたいものです。ではいくつもの店舗がある中、どのようにすれば信頼できる店舗を探しだせるのでしょうか?

判断の基準としては、経験豊富で技術力の高い技術者が存在する、交換部品のストックがあるもしくは交換部品の入手ができるかが重要になってきます。

技術力が高いお店は人気店で、予約で詰まっている事が多いです。オーバーホールに出したお店が人気店でありましたら、急がず待ってみてはいかがでしょうか。

良い時計修理店の選び方のポイントはこちらになります。大事な時計ですので、納得のいく店舗を探し出してみましょう。

良い時計修理店の選び方のポイント
  1. 予約で一杯の店舗
  2. 時計修理技能士1級の資格を持つ技術者が在籍する店舗
  3. 問い合わせを行った時に丁寧に対応してくれる(電話対応含)

当店もロレックスのオーバーホールや修理を行っております。お気軽にご相談下さい。

ロレックスのモデル別のオーバーホール料金

ロレックスのモデル別オーバーホール料金の相場は、こちらになります。部品交換が発生しない基本料金です。

グレードが高いものやクロノグラフ(ストップウォッチ)等の機能が付加していますと、料金が高くなる傾向にあります。

また、アンティーク時計等の古いモデルになりますと、交換部品自体を調達することが難しい場合があります。古いロレックスは事前に店舗の方へご確認下さい。

モデル 時計修理専門店 正規メーカー
デイジャスト \30,000~ \43,000~
デイデイト \35,000~ \55,000~
手巻きモデル カレンダー無 \30,000~ \40,000~
手巻きモデル カレンダー無 \30,000~ \43,000~
エクスプローラー \30,000~ \43,000~
エクスプローラーⅡ \30,000~ \45,000~
サブマリーナ \30,000~ \45,000~
GMTマスター \40,000~ \45,000~
コスモグラフ・デイトナ \45,000~ \60,000~

ロレックスをオーバーホールに出す周期は?

まと通常使用しているロレックスの、オーバーホールの推奨の周期はこちらになります。

オーバーホールの推奨の周期
  1. 機械式腕時計(手巻き、自動巻き)   3~5年
  2. クオーツ腕時計                        5~7年

ビジネスやプライベート問わず毎日通常した場合の推奨の周期です。使用頻度が低い場合は、判断が難しいかもしれません。

判断に迷う場合は、修理専門店または正規メーカーの方へご相談してみてはいかがでしょうか。

また推奨する周期に満たなくても、調子が悪い用でしたら早めにご相談下さい。大事な腕時計に負担をかけない、追加料金を発生させないためにも早めの対応をお勧めします。

ロレックスの普段の取り扱いについて

ロレックスの普段の取り扱いについて、気を付けたい事はこちらになります。

  1. カレンダー操作。日付変更時間帯で日付の早送りをしない
  2. 時刻合わせ時、反時計回りに回さない
  3. 自動巻き式であれば、極力手巻き機能を使用しないよう心掛けてみる

カレンダー操作については、再度復習しましょう。日付変更時刻(20時~4時)辺りでカレンダーの早送りを行うと、部品同士が干渉しあって片方がダメージを受けてしまう恐れがあるという事でした。

時刻合わせについては、反時計回りに回しても何の問題もありません。しかし時計自体は、通常時計回りに動作しています。

逆に回転させてしまうと、若干ではありますが時計に負担がかかってしまうのです。時刻合わせについては、新しいモデルよりもアンティーク腕時計等の古いモデルで気を付けた方が良いでしょう。

自動巻き式の腕時計であれば、極力手巻き機能を使用せず自動巻きのローターで巻き上げる事を意識した方が良いです。

動き出すまでは手巻きを行い、動き出したら自動巻きの機能を利用するのです。手巻きを行うと歯車に少しずつ負担がかかっています。少しでも歯車の摩耗を防ぐ工夫となります。

その他は、機械式腕時計全般に言えますが湿気に弱いです。雨や人間の汗等、湿気にさらされたら早めに水分を拭き取ってあげましょう。

磁気にも気を付けて下さい。パソコン作業等をされる方は、念の為に腕時計は外して作業した方が良いです。

どれも簡単な事なので是非実践されてみて下さい。

まとめ

ロレックスの修理やオーバーホールについて深掘りしてみました。不明な部分は解消されましたでしょうか?

再度修理の料金をおさらいします。時計修理専門店の修理料金相場になります。

修理内容 修理料金
動作不良 \10,000~
カレンダー機能の不具合 \10,000~
竜頭回りの不具合 \10,000~
風防の破損 \18,000~
時計の針の不具合 \5,000~
ベルトピン修理 \3,000~
研磨サービス \18,000~

 

オーバーホール料金の相場はこちらになります。

モデル 時計修理専門店 正規メーカー
デイジャスト \30,000~ \43,000~
デイデイト \35,000~ \55,000~
手巻きモデル カレンダー無 \30,000~ \40,000~
手巻きモデル カレンダー無 \30,000~ \43,000~
エクスプローラー \30,000~ \43,000~
エクスプローラーⅡ \30,000~ \45,000~
サブマリーナ \30,000~ \45,000~
GMTマスター \40,000~ \45,000~
コスモグラフ・デイトナ \45,000~ \60,000~

ロレックスは資産価値も高く、頑丈で実用性も十分です。人生の相棒としてはもちろんのこと、男性の腕元を飾ってくれるアクセサリーとしても活躍してくれるはずです。

腕元からさりげなく輝くロレックス、きっと貴方をワンランク上のステージへと押し上げてくれるのではないでしょうか。

そんな大事な相棒ですので是非定期的なメンテナンスを行い、良い状態でロレックスを使ってあげてください。

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