アンティーク腕時計

ロレックスのアンティーク時計を修理やオーバーホールに出す際の注意点

祖父から古いロレックスの腕時計を引き継ぎました。古い時計ですが大切に使いたい。
ネットオークションで、古いロレックスを購入しました。状態が良くないので、オーバーホールをしたいのですが…
アンティーク品のロレックスは、オーバーホールを行う前に知っておいた方が良い事がありますよ。何も知らずにオーバーホールしてしまうと、価値を落としかねません。まずはこちらの記事をご覧下さい。

ロレックスにも、アンティーク品の時計が存在するのをご存じでしたでしょうか。ロレックスの創業は、1905年と大変古い歴史を持ちます。

歴史が古いだけに、ロレックスのアンティーク時計も存在するのです。既に廃盤となっているモデルばかりですので、中には驚くほど希少価値の高いロレックスが存在する場合もあります。

元々資産価値が高いのに、アンティーク時計となると希少価値も相まって驚くほど価格…正にお宝です!

そんな価値の高いロレックスであれば、価値を維持しつつ使い続けたいものです。しかし使い続けるには定期的なオーバーホールが必要なのです。

アンティーク品のロレックスのオーバーホールには、ちょっとした注意点があります。今回はロレックスも、アンティーク時計のオーバーホールについて紹介します。

ロレックスのアンティーク時計の修理はできる?

時計の故障の内容は様々です。特にアンティーク時計となりますと、年数が経っていますので経年劣化による部品の摩耗も加味しなければなりません。

アンティーク時計の修理でポイントになってくるのは、部品交換を伴う修理です。交換部品のストックがなければ、修理ができない可能性があります。

交換部品は、対象の腕時計のモデルが廃盤となった後に保持期間が定められています。この保持期間を過ぎてしまうと、交換部品のストックは廃棄されてしまうのです。

主要な時計ブランドの保持期間はこちらになります。

ブランド名 保持期間
ロレックス(ROLEX) 25年
ブライトリング(BREITLING) 10年
オメガ(OMEGA) 10年
グランドセイコー(GRAND SEIKO) 10年

表で確認しますとロレックスの場合、廃盤となったモデルは25年を過ぎますと交換部品を保持していない事になります。

アンティーク時計とは、主に1950年代~1970年代を指しています。

つまりアンティーク品のロレックスは、正規メーカーであっても修理で部品交換が発生した場合に対応できない可能性が高いのです。

一方、時計修理専門店では対応できるのでしょうか。基本的には正規メーカーと同様なのですが、店舗数が多いだけに店舗によっては交換部品のストック品を持ち合わせている事もあるかもしれません。

交換部品がなくとも、店舗独自で新規に作り出す程の熟練した店舗も存在します。※交換部品の箇所にもよる。

またはネットオークション等で、同じモデルまたは再利用可能なモデルを探し出し対応してくれる事もあるようです。

このように修理専門店の方が、何かと融通が利きやすい場合が多いです。

どちらにしろ、アンティーク時計の部品交換が伴う修理やオーバーホールは不安要素があります。部品の交換を発生させないためにも、普段のメンテナンスが重要なのではないでしょうか。

アンティーク時計に発生しやすい故障

機械式腕時計も特に、アンティーク時計に発生しやすい故障原因はこちらになります。

  1. 油切れによる動作不良
  2. ムーブメント(時計の駆動をつかさどる部分)内の部品の錆びや損傷
  3. ゼンマイ切れ
  4. パッキンの劣化
  5. 竜頭回りの錆び
  6. 風防の割れ

アンティーク時計だけに、長らくメンテナンスされていない事が原因で発生する不具合が多いです。

部品の損傷も「ゼンマイ切れ」や「パッキンの劣化」は消耗品に分類されるものが多く、故障の症状としては軽い方にはなってきます。

アンティーク時計は、ムーブメント内部の錆びが発生している事が多いです。特に竜頭(3時位置のつまみ)回りの錆びが目立つ傾向にあります。

竜頭回りは小さな隙間があるため、外気に触れたり汗や水分の侵入がしやすいためではないでしょうか。

錆びの進行により、竜頭回りの部品である「巻き芯(竜頭操作をムーブメント内部に伝える部品)」が錆びて竜頭がとれてしまう事も…

ムーブメント内部の部品の損傷が、症状としては一番酷くなります。部品の交換が必要となるからです。部品の交換が発生すると、オーバーホールの料金は追加となってしまいます。

錆びの侵入や油切れに関しては、定期的なオーバーホールで回避可能です。部品の交換等を発生させないためにも、オーバーホールは重要となってきます。

ロレックスの修理やオーバーホールについては、別記事で紹介しています。もしロレックスの故障時の料金を確認したい場合はこちらを参照ください。

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部品交換が伴う修理の注意点

アンティーク品のロレックスの修理で、一番気を付けたいのは破損した部品の交換です。交換する部品の箇所によっては、ロレックスの希少価値を下げてしまう可能性があるからです。

部品の交換を行う事で、ロレックスの価値を落としてしまう項目はこちらになります。

  1. 文字盤のリダン(文字板書換え)や交換
  2. 時計の針の交換
  3. 時計ケースの交換
  4. 時計ケースの研磨サービス

※文字盤のリダンとは、文字盤を再塗装する事です。細かい文字盤のインデックスや記載された文字の状態を損なわずに再塗装します。

部品の交換をしたとしても、ロレックスの価値を落とす恐れの少ない項目はこちらです。

  1. パッキンの交換
  2. 風防の交換

表を確認して、「ピン」とこられたかたもいらっしゃるかもしれませんが、価値を損なう部品交換としては時計の外観にあたる部分になってきます。

ケースや文字盤、時計の針については、交換はしないほうが良いでしょう。交換してしまう事で当時のデザイン性も崩れてしまいます。アンティーク時計としての魅力も半減してしまいうと言わざるを得ません。

程よく焼けた文字盤、経年劣化による痛み具合等、新品にはない魅力こそがアンティーク品のロレックスの良いところなのです。

この魅力が損なわれてしまうのは大きな損失ではないでしょうか。交換するとしても、極力消耗品(パッキン等)までに留めておいた方が良いです。

因みに風防はプラスチック製素材であれば、自分自身でのメンテナンスで傷取りができます。※アンティーク時計であれば、素材はプラスチック製の風防が多いです。亀裂もなく、表面上の傷のみであれば交換の必要はないでしょう。

内部のムーブメントの部品交換に関しては、ある程度の妥協が必要になってくるかもしれません。上の章で述べた通り、部品のストックが用意できないかもしれないからです。

時計修理専門店によっては、ネット上で純正部品を探してくれるところもあります。しかし必ず見つかるとは限りません。ロレックスの様な高級ブランドの腕時計であれば難しいのかもしれません…

ですので内部の部品の交換については、代替えの部品にて修理する事も考えておいた方が良いでしょう。

ケースや文字盤等の外観にあたる部分については、極力交換しない方向でオーバーホールを依頼するようにしましょう。ケースやベルトの研磨サービスも止めておいた方が良いです。

研磨するという事はその名の通り、削って傷を消してしまいます。頻繁に行えば原型を崩してしまう可能性があります。

オーバーホールを断られる事はある?

オーバーホールを断られる理由としては、こちらが考えられます。「正規メーカー」「時計修理専門店」によって若干対応が変わってくる場合があります。

正規メーカー 時計修理専門店
コピー品
改造品
交換部品が調達できない

コピー品の対応についてですが、当然ながら正規メーカーは受け付けてはもらえません。

時計修理専門店であっても、コピー品のオーバーホールはほとんどの店舗で受け付けてもらえないでしょう。

コピー品は電池交換さえ店舗によっては断られるかもしれません。私は過去にクオーツ腕時計の電池交換を修理店に依頼した際、断られた事がありました。後で知ったのですが、あるブランドのコピー品であったのです。

部品が交換されているロレックスも改造品とみなされ、正規メーカーでは受け付けてもらえなくなる可能性があります。

時計修理専門店の場合は、改造度合いの程度によります。社外品の部品が使われている事よりも、時計の修理の知識のない方がムーブメント内部を触ってしまっている方が断られる可能性があります。

余りに触りすぎて、人手によってムーブメントを破損してしまっている等で修復が困難な状態だったりすると、余計に工数が掛かってしまうからではないでしょうか。

これは正規メーカーにも言える事かもしれません…

部品の調達ができない場合については、正規メーカー、時計修理専門店双方ともオーバーホールの受け付けは行ってくれないでしょう。

正規メーカーでオーバーホールを行った場合、保証書の発行もされます。もしロレックスをお持ちで、本物かどうか不安でしたら正規メーカーで行ってみるのも良いかもしれません。

部品交換が発生するようでしたら、交換の箇所を連絡してもらい価値を下げるような部品の交換であれば交換しなくて良い旨伝えましょう。

ロレックスのアンティーク腕時計のオーバーホール料金

モデル別のオーバーホールの料金の相場はこちらになります。

モデル 時計修理専門店 正規メーカー
デイジャスト \30,000~ \43,000~
デイデイト \35,000~ \55,000~
手巻きモデル カレンダー無 \30,000~ \40,000~
手巻きモデル カレンダー無 \30,000~ \43,000~
エクスプローラー \30,000~ \43,000~
サブマリーナ \30,000~ \45,000~
ミルガウス \30,000~ \45,000~
デイトナ \45,000~ \60,000~

部品交換分は含まれない基本料金となります。部品の交換が発生するようでしたら、別途追加料金が必要です。

シンプルなモデルよりも、複雑な機能を持つモデルの方が料金が高くなっていきます。複雑な機能が付加されている程部品数が多く、より高度な技術が必要になってくるのでしょう。

もし当てはまるモデルをお持ちでしたら参考にされてください。

アンティーク品のロレックスのオーバーホールの頻度

通常使用しているロレックスの、オーバーホールの推奨の周期は3~5年になります。

しかしアンティーク時計全般的に、このサイクルよりも短い期間で調子が悪くなる事も多いと聞きます。

ではアンティーク時計のオーバーホールを、現代の時計のオーバーホールの周期に近づけるためにはどうすればよいのでしょうか。

より現代の機械式腕時計のオーバーホールの周期に、近づけるために気を付けたい項目はこちらになります。

  1. 湿気にさらさない
  2. 磁気のあるものに近づけない
  3. 時計へ強い衝撃を与えない(落下等)

アンティーク時計で、特に気を付けたいのは湿気です。アンティーク時計は、防水機能はほぼない状態と考えていた方が良いです。ロレックスも例外ではありません。

ムーブメントに湿気が侵入してしまえば、内部が錆び等で時計への負担は大きくなります。湿気になるべく近づけないよう注意しましょう。

またアンティーク品のロレックスといえば、一品物で価値も高い事から通常使用よりもコレクションとされている方も多いのではないでしょうか。

オーバーホールを行った後に、使用せず保管する場合は少なくとも1ヶ月に1回は動作させるようにしましょう。

余りに長期間に渡って動作させずにいると、潤滑の役割で注油したはずの油が固着してしまい動作不良になってしまう可能性があります。

月1回の動作確認時に点検する項目はこちらです。点検内容を加味しながらオーバーホールの周期を割り出してみてはいかがでしょうか。

点検項目
  1. 実際の時間よりも遅れてきていないか。許容範囲は日差(1日分の誤差)1分以内
  2. 竜頭の操作に問題ないか。巻き上げる時に異音や不具合はないか
  3. カレンダー機能付きであれば、カレンダーは問題なく切り替わるか

オーバーホールのサイクルは使用する頻度にも影響されますが、まずは基本のラインである3~5年を目安に考えてみてはいかがでしょうか。

ロレックスの価値を下げない為には…

アンティーク品のロレックスの価値を下げない為には、極力部品交換を発生させないようにする事ではないでしょうか。

部品を交換させない為には時計を健全な状態に保つ事です。健全な状態を保つには定期的なオーバーホールを行う事が必要になってきます。

オーバーホールを行うにあたっては「正規メーカー」「時計修理専門店」では少し対応内容が違います。違いについてはこちらをご覧ください。

時計修理専門店

オリジナル性を重視

正規メーカー

機能名や実用性を重視

正規メーカーの場合、文字盤、時計の針等の交換してしまうと希少価値が落ちてしまう可能性のある部品交換であっても、必要性があれば交換を進められます。

正規メーカーは、安心して使用できる事を第一に考えているのです。

一方時計修理専門店では、純正部品を可能な限り再利用する方向でオーバーホールを行う為、部品交換を極力を行わないオーバーホールを行ってくれます。

これを聞く限りは、時計修理専門店でオーバーホールを行った方が良いように思えます。しかし注意すべき点もあります。

正規メーカーは改造品に分類された時計は、オーバーホールを受け付けてもらえなくなるのです。

時計修理専門店では外観の痛みに関して部品交換は行いませんが、ムーブメントの部品が破損していた場合は、部品交換を行わない訳にいきません。

純正部品の調達できなかった場合、社外品の部品を使う可能性があります。

部品の箇所にもよりますが社外品の部品を使った事で、正規メーカーではオーバーホールを受け付けてもらえなく可能性がでてくるのです。

つまりアンティーク品のロレックスの場合、正規メーカー、時計修理専門店のどちらに任せるかの選択の必要があります。

アンティーク品のロレックスの場合は、当時物の純正部品をなるべく交換しない事が最優先です。このことからも時計修理専門店の選択肢となってくるのではないでしょうか。

アンティークロレックスは時計修理専門店へ任せてみる

やはり重要視したいのは、価値を維持していくうえでも「オリジナル性」ではないでしょうか。なるべく部品交換を行わず原型をとどめていく事が大事だと考えます。

オリジナル性を重視するのであれば、融通の利きやすい時計修理専門店の選択がベストです。

時計修理専門店も、アンティーク時計を得意分野とする店舗を選択された方が良いでしょう。古い時計の扱いに精通しているからです。

部品の交換が発生した場合も、ストック品もしくは新規に部品を作成し用意できる可能性があります。

ではどうやってアンティーク時計の修理が得意な店舗を探したらよいのでしょうか。一つの判断としては、その店舗が時計の販売を行っていれば、ホームページ等で商品のラインナップを確認してみる事です。

アンティーク時計を販売しているのであれば、アンティーク時計のメンテナンスを得意にしている可能性が高いです。ロレックスのアンティーク品が販売されていたら尚良いです。

当店もアンティーク品のロレックスのオーバーホール行っております。特にアンティーク時計は得意分野です。まずはお気軽にご相談下さい。

まとめ

アンティーク品のロレックスは、当時のままの状態をいかに保つかが重要になってきます。当時の状態を残しつつ、定期的なオーバーホールで良い状態を保ち続けましょう。

オーバーホール時に極力交換しない方が良い部品を、再度おさらいします。

  1. 文字盤のリダン(文字板書換え)や交換
  2. 時計の針の交換
  3. 時計ケースの交換
  4. 時計ケースの研磨サービス

オーバーホールに出すのであれば、信頼のおける店舗に任せたいものです。良い時計修理店の選び方のポイントはこちらになります。

良い時計修理店の選び方のポイント
  1. 古くから創業している店舗
  2. アンティーク時計を商品として販売している店舗。ロレックスであれば尚良い
  3. 問い合わせを行った時に丁寧に対応してくれる(電話対応含)

大事な時計ですので、納得のいく店舗を探し出してみましょう。ロレックスは資産価値も高く、可能な限り現状を維持しつつ使い続けたいものです。

またいつも一緒にいてくれるパートナーでもあります。普段よりメンテナンスを行い、大事に使われて下さい。

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