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腕時計の日付がずれるのはどうして?日付の調整方法や注意点とは!

カレンダー機能のついた腕時計ですが、気が付くと日付がずれていた!といった事はありませんでしたか。ずれるというよりは遅れているといった方が良いかもしれません。

長く使っていれば、ずれてしまった事があり、既に自分自身で調整されている方もいらっしゃるかもしれません。

通常はリューズを1段引き上げますと、日付の調整ができるのでそれほど難しくはありません。ただ日付の早送りをするときに注意点はあります。

今回は腕時計の日付がずれてしまう原因から調整方法、注意点について解説していきたいと思います。

腕時計の日付は31日表示なので、必ずずれてくる

腕時計の日付は、1日から31日までを表示してくれます。対して実際のカレンダーは月末が31日ではない月が存在します。

実際のカレンダーの月末が30日とすると、翌日は1日であるに対し、腕時計のカレンダーは31日を差してしまう為ずれてしまうのです。

因みに31日が月末ではない月は、2月、4月、6月、9月、11月です。つまりこの月は腕時計の日付が遅れてしまいます。

2月に至っては、月末は29日、うるう年の場合は28日と最大3日はずれてしまう事になります。

日付は年に5回は必ずずれる事になるので、都度日付調整が必要です。意外にも日付の調整は身近なのです。

腕時計の日付の調整方法

日付の調整は、リューズの操作で行います。リューズを引き上げた状態にし、回す事で日付や時刻を調整します。

竜頭操作 調整箇所
1段引上げ 日付合わせ
2段引上げ 時刻合わせ

通常はこのパターンで時計操作を行う場合が多いです。しかし時計によって操作方法が違っている場合もあります。

例えばリューズのプッシュが日付の早送りなど。ビンテージ品の時計になると、そもそも日付の早送りができない時計も存在します。

そのため、まずはお持ちの時計の竜頭操作の方法の確認をしてみると良いです。

時計の針を回転させ、日付をカウントアップさせてみる

時計が止まっていたら、リューズで時計の針を日付が変わるまで回転させてみて、午前または午後を指しているのか確認してみましょう。

いつの間にか止まってしまうと、時計の針が午前、午後のどちらを指しているのか分からなくなってしまっていませんか。

時計のダイヤルは12時間表示ですので、2週で24時間、1日です。つまり2週させる事で日付が進みます。1週で半日ですので、1週目が午前、2周目が午後です。

日付を合わせる時には、時間に関しても午前、午後を合わせておかないと、半日分ずれて日付が変わってしまいます。

時計の針を回転させる時に、日付が変わる時間帯も確認しておくと良いです。大体は12時近辺で日付が変わるのですが、時計によっては多少違う時刻で変わる事もあります。

詳細は後述しますが、日付が変わる時間帯辺りで日付の早送りを行うのはNGです。

時計が止まってしまっている現象に遭遇するのは機械式の時計が多いはずです。機械式時計は、動力がゼンマイだけに1-2日程で止まってしまいます。

腕時計が止まっていた場合は、日付を合わせる前に時計の針を回して午前、午後の確認からしてみましょう。

腕時計の日付を合わせる前に、午前、午後をふまえた時刻合わせをしておく 

日付合わせ機能で対象日の日付に合わせる

時刻と午前、午後を合わせたら日付を調整しましょう。リューズを日付送りができる状態にし、竜頭を回して日付を合わせます。

注意点というほどではありませんが、日付はプラスされていく方しか回せない時計が多いです。

合わせたい日付が、時計がさしている日付よりマイナスだった場合は、日付を1週(31日→1日に戻る)させて対象の日付にあわせる、と少々面倒に感じるかもしれません。

ただ、リューズさせ引上げさせてしまえば、後はリューズを回すだけで日付の早送りができます。回す方向によっては反応してくれない位で、操作自体は難しくないです。

時計によってはリューズの引き上げ固い事はあるかもしれません。

日付合わせをする際に気を付けたい事

日付合わせをする際に気をつけたい事が1点あります。文字盤を2週するタイミングで日付が進みますが、この日付が変わる時間帯付近で、日付合わせ操作を行うのは止めておきましょう。

文字盤を2週する事で日付を進めようとする歯車と、日付を合わせようとしている歯車が干渉しあって、最悪片方が破損するといった事故が発生しかねないからです。

日付操作の部品同士が干渉しあう事で、破損する可能性が高い時計で有名なのが「キングセイコー」や「セイコーロードマチック」になります。

日付を早送りする時に動作する歯車がプラスチック製である為です。干渉しあうとプラスチック製側の歯車が負けてしまい、破損してしまうのです。

では双方金属製である時計であれば大丈夫?とも思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かにそうなのですが、時計の小さな部品にダメージを与えても良い事はないです。

その為、可能な限り日付が変更される時間帯は避けて、日付の早送りを行って下さい。少なくとも変更時刻のプラスマイナス4時間は、日付変更は止めておいた方が良いです。

上記でもお話しましたが日付変更時刻は、通常であれば12時です。12時の場合は8時~4時の辺りでは日付合わせは避けるようにしましょう。

リューズの引き上げが固いと感じた場合は

時刻合わせや日付送りを行う時は、リューズを引き上げた状態にしなければなりません。時計によってはリューズの引き上げが固い場合があります。

この時は、リューズを少しで良いので前後に動かしてみて、再度リューズを引き上げてみると、すんなりと引きあがる場合があります。

そもそもリューズの引き上げ引き下げは、ある程度の力を入れないとできない仕組みにはなっています。

リューズを引き上げると時刻や日付を変えたりできますので、簡単にリューズを引き上げる事ができると何かの拍子にリューズが引きあがり、時刻がずれたりするからです。

歯車の噛み合わせから固くなっている事もありますが、錆びが発生して固着している可能性もありえます。

あまりに固い場合は、無理をせずお近くの時計店に相談しても良いかもしれません。固いからといって力任せに引き上げてしまうのはNGです。

日付の調整をしなくてもよいパーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)機能

「パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)」をご存知でしょうか。日付がずれない仕組みを持った腕時計になります。

月末が31日ではない月、2月のうるう年も判断し、日付がずれないように自動で調整してくれるのです。

パーペーチュアルカレンダー機能をもつクオーツ時計になると、電池が切れるまでの期間、時刻も日付も調整せず、動き続けてくれるので便利そうですね。

ただ電池が切れた時の、永久カレンダーの設定がどこの時計店でも対応してくれるか?となると疑問です。

国産のクオーツモデルでも、パーペーチュアルカレンダー機能を持つ時計は存在します。日付も時刻も調整せずに動き続けてくれるのは、重宝してくれそうです。

まとめ

今回は日付がずれてしまう原因と、日付の合わせ方について解説してみました。腕時計の日付が月関係なく31日まで指すのであれば、ずれてしまうのも納得です。

月末が31日ではない月は1年の内5ヶ月あるので、2~3ヶ月に1回はずれてしまいます。日付の調整は割と発生しやすい操作となります。

日付操作の際の注意点は、日付変更時刻付近での日付変更を行わない事でした。日付を変更する歯車同士が干渉しあって、歯車を痛めてしまう可能性があります。

少なくとも日付変更時刻のプラスマイナス4時間は避けたいところです。

もしリューズの引き上げが固くて、中々引きあがらない場合は無理をせず、お近くの時計店に相談してみると良いかもしれません。

 

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時計は人生のパートナーです。動かなくなったり調子が悪くなると心配ですよね。

大事な時計だからこそ、長く使い続けたいものです。時計はきちんとメンテナンスを行えば長く使えます。

もし愛用している時計で悩んでいましたら、ご相談下さい。時計の状態や修理費用をクリアにする事は大事です。

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