時計を安く購入するには、ジャンク時計が一番おすすめです。値段が安いだけではなく、思わぬ掘出し物に出会ってしまう事さえあります。
手の届かないブランド品の時計が、ジャンク時計であれば安く購入できるかもしれませんから、夢がありますよね。
ただ悩ましいのは、「修理できるジャンク時計」と「修理できないジャンク時計」が混じっている事です。
折角購入したものが、修理できなかったらショックですよね。
いくらジャンク時計であっても、高級ブランド物は決して安くはありません。
今回は「ジャンク」として出品されている時計が、修理可能か?不可能なのか?を判断するポイントについて紹介していきたいと思います。
ジャンク時計を自分で修理したいなら絶対に確認すべき9つのポイントとは?
ヤフオクやメルカリなどのフリマアプリや、骨董市などで購入したジャンク時計を自分で修理したいなら、購入する前に絶対に確認してほしい9つのポイントがあります。
時計修理のプロが教える、絶対に確認すべきポイントとは以下の9点です。
- ジャンク時計の種類
- 時計の風防の痛み具合
- 時計の文字盤の痛み具合
- 時計ケースの痛み具合
- 竜頭は浮いた状態になっていないか
- 時計の裏蓋近辺の痛み具合
- 時計の文字盤の縁のカビ
- カレンダー機能の不具合(早送り機能)
- 出品者が出している他の時計を確認
それでは、ジャンク時計の確認ポイントを1つずつ詳しく解説していきます。
大きくは外観の状態、時計内部の状態と2つのルートから確認していきます。プラスして出品されている方の、時計の状態も確認しておくと万全です。
最近の出品物は、丁寧にジャンクの理由の説明が書かれている事も多いです。もし説明文にジャンクの理由が書かれていたら、そちらの内容を優先的に判断材料とし、購入を検討してみて下さい。
ポイント①これから購入しようとしているジャンク時計の種類を確認する
ジャンク時計には以下の4種類があります。
- 長期間メンテナンスされていない時計
- 故障している時計
- 部品が抜き取られている時計
- 改造品
いわばジャンク時計になってしまった原因と言っても過言ではありませんね。
自分で修理ができるか?できないのか?ということは、ジャンク品の種類によって線引きされてきます。
まずはジャンク時計の種類を確認していきましょう。
長期間メンテナンスされていない時計
長期間メンテナンスされていない事で、動かなくなってしまったジャンク時計は、保管状態にもよりますが、一番状態が良いジャンク時計になります。
メンテナンス不足が原因で動いていないだけなので、オーバーホールすることで復活する可能性が高いのです。
時計のパーツ類も壊れていないでしょう。ジャンク時計で狙っていくのであれば、この状態のものがベストです。
時計の構造が機械式時計であると尚良いです。
クオーツ時計の場合は、あまりに長期間放置すると、内蔵しているコイン電池の液漏れが心配です。
因みに液漏れしてしまうと、修理もしくはオーバーホールが必要になってきます。
クオーツ時計だと若干の心配がありますが、メンテナンスされていないジャンク時計は一番のお勧めになります。
こちらのジャンク時計を狙っていきましょう。
故障している時計
時計の部品のどれかが、故障している事でジャンク品となっている時計です。
一番見かける機会の多いジャンク時計となります。
動くけれども、時計の機能の一部が壊れていたり、動作できなくなっていたりと症状も様々です。
いずれにしても、動作不良を起こしている箇所が存在するという事になります。
このような時計の場合は、なるべく原因をつかむ事が重要です。
「ゼンマイが巻き上がらない」「時間があっていない」等説明文にジャンクの理由が書いてあると、修理のイメージがしやすくありませんか。
故障している時計も、修理で回復する可能性は十分あります。
具体的な対策として、部品取り替え用に同じモデルの時計をもう一つ入手すると確実かもしれません。
部品が抜き取られている時計
部品が抜き取られている時計は、修理が難しくなってきます。
ジャンク時計の中には、部品が抜き取られている時計が出品されている事があります。
なぜなら、部品の取り替え用に使わることが多いからです。
やっかいなのは「どの部品が抜き取られているのか」ということが、商品説明に書かれていない場合です。
修理できると思って購入したジャンク時計の中身を確認してみると部品が足りない…これはかなりショックを受けてしまいます。しかしジャンクだけに返品もきかず…
足りない部品を揃えた上で修理を行えば、修復可能かもしれません。
しかし、そうするともう一つ同じ時計のジャンク時計が必要になります。
この手のジャンク時計を購入してしまった場合は、残念ですが部品取り用と割り切るしかないのかもしれません。
改造品
「改造品」は、購入するのをもっとも避けたいジャンク時計です。
動いていたとしても、もはやオリジナル品ではありません。時計修理店に修理に出したとしても、断られる事さえあります。
「改造品」の中には、時計修理の知識のない人が修理に試みようとして、時計の内部を乱雑に扱ってしまっているパターンもあります。専門知識がないだけに、図らずも時計内部の部品を壊してしまったのでしょう。
私は一度だけ改造品の時計を手にした事があります。その改造品は時計ケースがオリジナル品ではありませんでした。時計ケースであれば、気付きそうなものです。
確かにビンテージ品なのに、妙に時計ケースが新しく違和感はありました。しかし値段の安さについ購入してしまいまして…後悔しています。
出会う確率はかなり低めではありますが、極力避けたいジャンク時計です。時計修理店での修理も期待できないです。
ポイント②時計の風防の痛み具合を確認する
まず初めに確認したいのは風防、前面のガラス面です。確認点はこちらになります。
「目立つ傷がないか」については、自分で使用するとなった時に容認できるのであれば、気にしなくても大丈夫です。
「割れたり、ヒビが入っている」は、時計を落としたりぶつけたりした際に受けたダメージです。風防のみでなく、時計の内部の部品もダメージを受けている可能性があります。
購入については、動作の有無や他に不具合がないか確認した上で判断した方が良いです。
あまり見かける事はありませんが、「風防の内側が曇っていないか」については購入しない方が良いです。
風防が内側から曇っているのは、湿気が時計内部に侵入しているからです。湿気から時計内部が錆びてしまっている事も十分ありえます。
風防の痛みは自分で修理できるの?
風防の素材には3種類存在します。
自分自身で修理が可能なのは「プラスチック」になります。「サファイアガラス」「ミネラルガラス」は、補修はかなり厳しいです。
時計の全面を保護する役目もある風防です。かなり頑丈な素材が使われているだけに簡単に加工は行えません。
「ミネラルガラス」につきましては、「酸化セリウム」での研磨があります。私自身で実際試してみました。細かい傷であれば、薄くなる事は確認できましたが、掛かる時間は膨大でした。8時間程は磨いたような気がします…
更にいいますと長時間磨いていると「酸化セリウム」の粉が中を舞い始め、知らず知らずの内に粉を吸ってしまいました。
有害なのかは分かりませんが、あの固いミネラルガラスの表面を溶かす程ですので、体に良いとは思えません。
そのため「ミネラルガラス」「サファイアガラス」につきましては、修理ではなく交換での対応となると考えられて下さい。
風防の交換については、時計修理店に任せた方が良いです。0.数ミリレベルで風防のサイズを測らなければなりません。防水性を維持する必要もあります。
プラスチック製の風防のみ、自分自身で研磨する事が可能です。プラスチック風防の研磨につきましては、別途解説したいと思います。
ポイント③時計の文字盤の痛み具合を確認する
文字盤、つまり時刻を確認する部分も痛み具合はよく確認しておきたい箇所です。文字盤も風防と併せて一番目にするところだからです。
写真の色合いによっては、文字盤の痛み具合が分かりづらかったりもします。私が以前購入したオメガの時計は、文字盤の端の表面のコーティングがはがれていました。
写真ではぼやけたように映りでしたが、ここまで傷んでいるとは思いませんでした。
一方ビンテージ時計は、経年により焼けていて魅力を放っている事もあります。最後は購入される方が許容できるかが、分かれ目にはなってくるのかもしれません。
文字盤は時刻を確認する度に見てしまうものです。少しでも傷が気になるようであれば購入は差し控えた方が良いでしょう。
時計の文字盤の痛みは自分で修理できるの?
文字盤については、基本的には何もしない方が良いでしょう。文字盤のデザインはとても繊細です。色味についても、経年で多少色合いが変わっていたりします。
そんな繊細な文字盤だけに、中途半端な事をすればかえって酷くなったりもします。
では文字盤の補修はどうすればよいのでしょうか。時計修理店の修理サービスの「文字盤のリダン」で補修は可能です。
しかし「文字盤のリダン」につきましては意見が割れています。確かに綺麗にはなりますが、文字盤のオリジナルが失われるからです。
私自身もどちらかをいえばオリジナル重視です。経年劣化した文字盤も新品にはない魅力があると思います。文字盤リダンの料金も安くはありません。
補修が難しい文字盤だけに、気になる汚れ、傷がある場合は購入を見送るのが良いのかもしれませんね。
ポイント④時計ケースの痛み具合を確認する
時計ケースの状態も重要です。時計ケースは傷んでいても、補修がきかないパーツとなります。
特にラグ近辺、裏側を重点的に確認しましょう。時計ケースの裏側は腕とあたってしまう場所にもなるので、汗や皮脂等で劣化している事も多いです。
時計ケースは意外にも目がいきません。時計をアップで撮影していても、影になっている事もありダメージを見逃しがちです。
また風防や文字盤の状態が良いと全体のイメージが良く見えてしまいます。時計が手元にきて、初めて時計ケースの痛みに気がつくケースもあります。
交換や補修ができない時計ケースは実はとても重要なパーツです。文字盤、風防の状態が良いからといって時計ケースの状態を妥協しないようにして下さい。
時計ケースの痛みは自分で修理できるの?
時計ケースの補修は残念ながら行えません。できて細かい傷の研磨位でしょうか。傷取りに関しては、時計修理店で行ってくれる「時計ケース研磨」サービスもあります。
しかしやりすぎは禁物です。時計ケースの研磨を行えば、少しずつですが削れていきます。回数をこなせば、時計ケースの元々もつフォルムが失われるのです。
時計ケースについても、オリジナルを保つ事がとても大事になってきます。時計ケースの場合は、元々持つ時計ケースのフォルムを維持する事なのです。
因みですが時計ケースの研磨サービスは、一般的には5回位までであれば影響はないといわれています。
時計ケースは補修が難しい事を考えると、ジャンク時計を購入するにあたって実は一番重要な部分なのかもしれません。
ポイント⑤竜頭は浮いた状態になっていないかを確認する
時計ケースと竜頭の間は、通常隙間はありません。しかしジャンク時計の中には、隙間があるものを見かける事があります。
これは竜頭が、純正品ではないものに取り換えられてしまっているのです。竜頭は他の時計パーツに比べると傷みやすい部分になります。
時計を外部から操作する部品となりますので、負荷がかかりやすいからです。ただ中には竜頭を引き上げた状態で、時計の写真を撮影している事もあります。
もし竜頭が純正品(ブランドのロゴ有)であるにも関わらず、竜頭が浮いている状態であれば、念の為出品者の方に質問してみるのも良いかもしれません。
竜頭が浮いている場合も、購入は控えた方が良いです。時計ケースと竜頭の間に隙間があると、使用する際に結構気になります。防水性も心配なところです。
以上が外観の確認ポイントとなります。引き続き時計内部の状態を確認していきましょう。
竜頭は浮いた状態は自分で修理できるの?
竜頭が浮いているのは、巻き芯(竜頭と時計内部の歯車を繋ぐ部品)が長すぎるからです。この巻き芯の長さを調整する事で、竜頭が浮いた状態を治す事ができます。
しかしこの長さの調整は失敗ができません。短くしすぎると取り付け自体ができなくなってしまうからです。
もし自分自身で補修するとするのであれば、ヤスリなどで巻き芯を少しずつ削りながら慎重に作業する事でしょうか。
やれなくはないかもしれませんが補修の細かいテクニックが必要な事からも、時計店での補修が無難なのではないでしょうか。
ポイント⑥時計の裏蓋近辺の痛み具合を確認する
蓋の開閉の種類は、3種類存在します。
この3種類のうち、もっとも傷がつきやすいのが「はめ込み式」の裏蓋をなります。
「はめ込み式」の裏蓋は、時計工具であるゴジアケを使い、裏蓋を外します。ゴジアケの刃は、鋭利です。使うのに慣れていないと、開ける際にケースに傷をつけてしまいます。
つまり傷が多い程、時計の裏蓋が外されたと推測されるのです。なぜ何回も開ける必要があったのでしょうか。「部品取り」や「改造品」ではないかと疑念がわいてきませんか。
年代物の時計であれば、何回かはオーバーホールで裏蓋を開けたかもしれません。そうであったとしても写真からでも、目立つような傷は入らないはずです。
余りにも傷が多い場合は、購入は止めておいた方が良さそうです。理想のジャンク時計は「長期間メンテナンスされていないジャンク時計」つまりは裏蓋やケース、文字盤に人為的な傷が入っていない時計となります。
時計の裏蓋近辺の痛みは自分で修理できるの?
裏蓋近辺についてしまった傷を自分自身で修理するのは、残念ながらかなり難しいです。
ケースは湾曲した形状になっています。へこんだ側のケース位置を研磨するのは、かなり手間のかかる作業となります。
時計修理店であれば裏蓋近辺の研磨は可能です。上記と重複しますが、研磨サービスを受ける事で時計ケース全体を研磨してくれます。
目立たない部分だけに、有料の研磨サービスを使ってまではしなくても良いような気もします。それよりも裏蓋近辺に傷の多いジャンク時計は避けるべきではないでしょうか。
ポイント⑦時計の文字盤の縁のカビを確認する
文字盤とケースの隙間から緑っぽい色合いのカビのようなものが出ている時計を見かけた事はありませんか?
特にクオーツ時計で多く見かけますよね。
これはクオーツ時計の動力であるコイン電池が液漏れを起こし、文字盤側まで溢れてきているのです。
文字盤の縁からにじみ出る程なので、時計の内部はコイン電池から流れ出た液に浸食されている事でしょう。
液漏れした状態ですので、電池を替えても動作はしません。
状態によっては、オーバーホールを行ったとしても修復できない可能性もあります。
文字盤の縁が汚れていたら時計の内部の状態も良くない事が推測されます。購入は控えた方が良いでしょう。
時計の文字盤の縁のカビは自分で修理できるの?
文字盤はとてもデリケートなので無理にカビをはがそうとしたりしない方が良いです。カビが固着し、変色した文字盤の修理はできないでしょう。
やはり修復は「文字盤のリダン」となります。
もしくは同じ型番のジャンク時計を購入し、文字盤のみを移植するかです。同じ型番のジャンク時計からの移植であれば、オリジナル性も維持できます。
ただ、ジャンク時計を2個購入するのであれば、傷んでいない文字盤のジャンク時計を一つ購入の方が良いですね。
文字盤の痛みの少ないジャンク時計を、購入していた方が後々悩みも少なくて済みそうです。
ポイント⑧カレンダー機能の不具合(早送り機能)を確認する
カレンダー機能が付いている時計があります。
便利な機能ですがこのカレンダーの早送り機能が、正常に動作していない事があります。
カレンダー機能の不具合は見つけづらいです。
なぜなら、商品説明に記載のない場合も多いですし、そもそも故障であるか把握しきれていない場合あります。
ビンテージ時計になってくると、カレンダーの早送り機能がない事も珍しくはありません。
そのため特に記載もなく出品されているのです。
もし検討しているジャンク時計にカレンダー機能がついていた場合は、カレンダー操作について質問してみる事をお勧めします。
カレンダー機能の不具合(早送り機能)は自分で修理できるの?
カレンダー機能の修理は可能ですが、修理の高いテクニックが必要になってきます。
カレンダー機能の部品にはバネ類が使用されているのですが、このバネが慣れていないと飛ばして無くしてしまうケースが多いです。
バネと聞くと割と大きなサイズを想像しがちですが、幅は髪の毛程の細さしかありません。飛ばしてしまえば見つけるのはかなり困難となります。
部品をなくしてしまうリスクを考えますと、時計修理店で修理した方が良いように思えます。
折角探しがしたジャンク時計です。極力修理して使用するためにも、難しい修理はプロに任せるのをお勧めします。
ポイント⑨出品者が出している他の時計を確認する
出品されているジャンク時計で「ジャンク品」「不動品」のみの記載しかなく、なんとも判断のつかない時計が出品されている事がありませんか。
そんな時は出品者の方の他の出品物を確認してみると良いです。もし別に時計を出品していたら、メンテナンスされているか確認してみるのです。
クオーツ時計に例えてみます。クオーツ時計は「電池切れ未確認」の状態で出品されている事が多くありませんか。
そんなクオーツ時計を複数出品していて、かたや電池交換済の動作品、かたや動作未確認のクオーツ時計、となると動作未確認のジャンク時計は電池を入れ替えても動かなかったのでは?と勘繰りしたくなりませんか?
このような状況であれば当然購入は見送るべきです。判断に迷ったら、その時計の出品者の他の出品物を確認してみましょう。
クオーツ時計のジャンク品を購入するときは慎重に検討したほうがいい理由とは?
クオーツ時計のジャンク品は、修理できるかどうかの答えがすぐでてしまいます。クオーツ時計は電池を交換して、動かなければそこでもう修復不可となってしまう可能性が高いからです。
それだけに慎重に購入したいところです。クオーツ時計のジャンク品で見かける事の多い説明分はこちらになります。
電池を入れ替えても動かないクオーツ時計は、内部の部品が破損している可能性が高いです。修理の為には、破損している箇所を解明し部品を準備する必要があります。
しかし部品の取り寄せを製造元の時計メーカーに問い合わせても、個人に時計部品の販売は行ってくれないでしょう。製造元の工房で修理を行ってもらいたいからです。
時計パーツの通販サイトもありますが、全てのブランドの時計の部品は販売されていません。結局ヤフオク等のオークションサイトで、時計の型番を検索して探すのが見つかりやすかったりします。
「動作未確認」についてはその出品者の方の他の出品物を確認してみましょう。もし出品物に時計以外の出品物がだされていて、その中に時計が混じっていれば、未確認の信憑性は高いです。
私自身は、基本的にはクオーツ時計のジャンクは動作未確認分しか購入しておりません。それでも電池を入れ替えて動作するのは6割程度ではないでしょうか。
この6割には修理で復旧した分も含まれます。純粋に電池交換のみで動作となるともっと確率は低いです。中には動作未確認の時計で、部品が抜き取られていた事もありました…
動作未確認であっても動かない事があるクオーツ時計です。是非慎重に購入されて下さい。
まとめ
ジャンク時計の修理の可否は故障個所の部品がそのままでは使えないとなった時に、交換用の部品を準備できるかに掛かってきます。
なぜなら「時計が故障している=時計内部の部品類が壊れている」ということが多いからです。
交換部品を準備できるのであれば「故障したジャンク時計」までは対応できるでしょう。部品も高いものから安いものまで様々です。
ゼンマイが切れているような軽いものから、時計の心臓部である「テンプ」の針が折れているものまで。
部品取り用に同じブランド、モデル、型番等でリサーチし、同じ時計のジャンク時計をもう1本用意しておくと万全かもしれないですね。
今回は修理できるジャンク時計について解説してみました。ジャンク時計の見方は多々ありましたが、一つの原則があります。
それは、少しでも心に引っ掛かりがあれば無理して購入しない事です。いずれまた似たようなジャンク時計は出品されます。
急がず納得できるジャンク時計に出会えるまで、気長に待つ事も大事です。
ジャンク品は返品できません。ジャンク時計は、また出品されてきますので焦らず購入していきましょう。
自分で修理できるの?
時計の修理初心者の方や初めて修理にチャレンジする方に向けてお話します。アンティーク品のシンプルな手巻き時計であれば分解はなんとかできるかもしれません。
しかしシンプルな手巻きでも、組立てになると難しいです。分解よりも組立ての方が難易度が高くなります。
髪の毛よりも細いバネや、米粒よりもはるかに小さなネジ、壊れやすい歯車等の部品
とても繊細です。
私が時計の修理を始めたばかりの頃ですが、あまりに小さな部品すぎて手先が震え、暑くもないのに額からは汗とかなりストレスを感じた次第です。
当時は時計の修理なんてできないかも…と随分悩みました。
私が勉強させてもらっている時計店の店主の方曰く、時計修理のような細かい作業は
人によって向き不向きがあるとの事でした。
ですから「修理は厳しいかな?」「細かい作業をしているとストレスを感じてしまう」等あったら、無理して治さずひとまずは時計店での修理を行う事をお勧めします。
当店でも、時計の修理やオーバーホール行っております。詳細は下記のリンクよりお問い合わせ下さい。
腕時計の修理やオーバーホールは時計店に持ち込みしなくとも、オンラインで修理の依頼ができるサービスも存在します。
受付け完了後、梱包キットが送られてくるので、キットに梱包して郵送するだけです。時計店に明日を運ばなくても済むのは楽で良いですね。
修理やオーバーホールに掛かる料金は、時計修理店にて受け取り後、お見積りという形になります。もし予算にあわないようでしたらこの時点でキャンセルも可能です。
WEB上で完結する時計修理サービス、検討してみるのも良いのではないでしょうか。
紹介します3社の共通点は、ハイレベルな技術力と圧倒的なコストパフォーマンスでお客さんを満足させるというところです。
どの業者も見積もりは無料で行ってくれます。興味を持たれましたらお気軽に問い合わせ下さい。
時計修理の千年堂は、最高の技術と低価格が魅力のコストパフォーマンスが高いサービスを提供している業者です。また仕上げのスピーディーさにも力を入れているのが特徴です。レベルの高い多くの時計技師を抱えています、工房内で切磋琢磨することで品質向上に努めています。同時に価格の方も他店舗よりも安めの設定で、申し分ありません。時計のオーバーホール専門店の面目躍如といったところでしょうか。
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リぺスタは見積り後の修理依頼率が高いというのが特徴的で、国家資格の1級時計修理技能資格を有する豊富なキャリアを積んだ職人が一つ一つ丁寧に充実した環境で作業します。特筆すべきは見積りキャンセル時に返送にかかる送料も無料である事。料金面や対応内容に不安を感じた場合もキャンセルしやすいです。料金の安さや品質に自信があるのでしょう。『修理依頼率が高い』も納得です。
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