このように高級ブランドの腕時計というよりは、時計自体が必要ないと感じる人も多いようですね。確かに時間はスマートフォンで確認できます。
スマホが表示する時間は、インターネット上で補正するのでずれたりもしません。更にデジタル表示で見やすいと良いところばかりです。
実際にですが1980年代後半に、携帯電話が普及しはじめてから腕時計はバッタリと売れなくなったとの事です。お近くにあった小さな時計店、昔は多かったのに今は見かけなくなった…こんな事感じたりしませんか。
一般的な時計でさえ使わなくなってきているのに、高級ブランドの腕時計なんて…このように感じてくる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし本当に必要ないのでしょうか。確かに高額ですが、一度手に入れてしまえば一生物と呼ばれる程長く使えます。スイス製の高額な時計は、機械式ムーブメントを搭載したモデルが多いのですが、機械式であれば電池交換の必要もありません。
ゼンマイが巻き上がれば動き出します。しかも時計内部の仕組みは、小さな金属部品の集合体です。電力を用いず動作する機械式腕時計は、男性陣の方には魅力的ではないでしょうか。
ファッションアイテムとしても優れています。上品なデザインは、さりげなくもしっかりと腕元を飾ってくれそうです。ビジネスシーンでも、シンプルかつ重厚なイメージでビジネスの場でも活躍してくれます。
プライベートビジネス問わず、その場のシチュエーションに合わせて輝いてくれる高級ブランドの腕時計、外向的であればあるほどコストパフォーマンスはよくなります。
逆に内向的であれば、高級ブランドの腕時計を手にする事がきっかけで自信を持ち、プラスに働くかもしれません。
そんな高級ブランド時計の、魅力について語っていきたいと思います。
高級ブランドの腕時計の魅力について
まずは、高級ブランドの腕時計の魅力について語っていきましょう。ブランドによって、時計がもつ雰囲気や魅力はガラリと変わってきます。そんなブランド別の時計の特徴を紹介していきます。
今回選択しました時計ブランドは、どれも100年以上の続いている歴史のあるブランドです。もし、時計の購入を検討していましたら参考にされてみてください。
誰もが一度は聞いた事のあるようなブランドですので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。時計の魅力がより伝わるよう、時計ブランドの歴史も含めてお伝えしていきます。
ロレックス(ROLEX)
ロレックスは1905年、イギリスの首都ロンドンで創業します。創業者はドイツ人のハンス・ウィルスドルフです。
ロレックスといえば頑丈で実用的な腕時計が多いのですが、ドイツの気質を受け継いでいるのでしょうか。
資産価値も高く、リセールバリュー(下取りに出した際の再販価値)に優れたモデルも多く存在します。人気モデルになると購入した価格よりも高くなる事も…
中にはロレックスを、投資の目的で購入している人もいる程です。
高額な時計だけに、維持費も高くつきます。ロレックスのオーバーホール費用は、基本料金(部品交換が発生しない分解清掃のみ)で、シンプルな3針タイプの手巻き式で\4.5万~となっています。
これに部品交換が発生すれば、箇所によっては10万と超える事もざらにあります。この金額を3~5年の頻度で、オーバーホールを行うとなると結構な金額です。
オーバーホールについては別の記事でも紹介しています。もし宜しければ、ご確認下さい。
高額な時計ですが、それに見合った価値がある事は間違いありません。時計を見る目が必要にはなりますが、投資としてロレックスを購入するのも有りなのかもしれません。
少なくとも急にお金が必要になった時に、換金できるのは安心ですね。世界中で愛用されているロレックス、お勧めのブランドです。
オメガ(OMEGA)
オメガは1848年、スイスのジュラ山脈の麓、「ラ・ショー・ド・フォン」で創業します。創業者はルイ・ブランです。
歴史の古いオメガですので、輩出した時計の数は計り知れません。「懐中時計」から「手巻き式腕時計」「自動巻き腕時計」「クオーツ式腕時計」まで、その時代のニーズにあった時計を出しています。
絶え間なく良質な腕時計を輩出してきたので、オメガの時計は中古市場を含めて数多く存在します。
時計の種類も多い為、値段の価格帯も高いものから安いものまで様々です。オメガのアンティーク腕時計等は、値段もお手頃で初心者にもお勧めです。
オメガのモデルで有名なのは、何といっても「スピードマスター」ではないでしょうか。
1969年、人類が初めて月に行った時に、宇宙飛行士が腕につけていたのが、このモデルになります。このことからも、オメガの高い技術力が伺えるのではないでしょうか。
オメガは中古も多く販売されていますので、安いモデルも存在し購入しやすいです。最初から高すぎる時計を購入するのが不安な方や、初心者の方が初めて購入するブランドとしてもお勧めです。
私もオメガの「スピードマスター」を入門用として購入しました。今も愛用しています。
上記でもお話ししましたが、初めから高級すぎる腕時計を購入するのが不安な方は、オメガの中古の腕時計を入門用としてお勧めします。
値段もお手頃で、品質も十分である上スイス製です。入門用に手巻きもしくは自動巻きタイプを購入してみて、腕時計が自分の趣味嗜好にあうのか判断してみてはいかがでしょうか。
ブライトリング(BREITLING)
ブライトリングは1884年、スイスのサンティミエで創業します。創業者はレオン・ブライトリングという人物です。
ブライトリングといえば、やはり「パイロットウォッチ」を思い浮かべてしまいます。
限られた文字盤のスペースに、所狭しと並べてある時計の針やメーター類は、まるでコクピットのようです。
しかも、機械式ムーブメントを搭載し、全ての時計の針はゼンマイの動力で動くという正に男性好みの高級ブランドではないでしょうか。
ブライトリングと聞くと「ナビタイマー」等の、クロノグラフ機能(ストップウォッチ)が付加しているモデルを想像しがちです。
クロノグラフ機能搭載モデルは見た目も優れており、魅力的ではあるのですがプライベートやビジネスシーンで使う事はあまりないように思えます。
ここでご提案なのですが、シンプルな3針モデルを検討されてみてはいかがでしょうか。3針モデルであれば、ビジネスでも活躍できますし何より維持費を抑える事ができます。※複雑な機能が付加されているモデル程、オーバーホール料金は高くなります。
上品さにプラスして、キラキラと輝いているようなモデルが多いブライトリング、きっとあなたの腕元も煌びやかに飾ってくれるはずです。
グランドセイコー(GRAND SEIKO)
セイコーは1881年、東京で創業します。創業者は服部金太郎です。セイコーは国内の有名な時計ブランドですので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
グランドセイコーはセイコーが誇るトップブランドになります。
シンプルなデザインながらも、重厚な作りは存在感があります。ビジネスシーンでは充分すぎるほど活躍してくれそうです。
グランドセイコーには、日本製らしい技術的な魅力もあります。時計の動力を司るムーブメントは、「スプリングドライブ」という独自機能を搭載しています。
「スプリングドライブ」とは、クオーツ式と機械式の良い点を、取り入れたハイブリッドな仕組みです。
動力にあたる部分はゼンマイを使用し、あたかも機械式のような動作をします。テンプの部分は、クオーツ式のごとく電子部品にて制御を行うのです。
機械式の動力と、クオーツ式の精度を併せ持った仕組みのムーブメントがグランドセイコーには搭載されています。
これから高級ブランドの時計を検討されているのであれば、グランドセイコーはお勧めの1本になります。特にビジネスシーンによく似あいそうです
シンプルで飽きのこないデザインは、長く使えるのではないでしょうか。
タグホイヤー(TAG HEUER)
タグホイヤーは1860年、ブライトリングと同じくスイスのサンティミエで創業します。創業者はエドワード・ホイヤーという人物です。
ブライトリングが航空機のイメージに対し、タグホイヤーといえばやはりF1等のレースカーのイメージが強いのではないでしょうか。
バリエーションも豊富です。「機械式腕時計」は勿論の事、「クオーツ式腕時計」もラインナップに並んでいます。機能もシンプルな3針タイプから、クロノグラフ機能のまで…いざ購入となると悩んでしまいそうですね。
私自身も実は悩んだ事があります。自宅の割と近くにアウトレットモールがあったのですが、モール内にタグホイヤーの販売店があったのです。
当時はアウトレットモールに行く度に販売店に行き、おおいに悩んだ経験があります。
アウトレットモール内にタグホイヤーの販売店があるのは、よく聞きますのでターゲット層は若者向けなのかもしれませんね。
確かに若い方が初めて購入するのにお勧めです。カジュアルなデザインのモデルも多く、それでいてスイス製らしい高級感も兼ね備えています。
高級腕時計を持つ事で得られるメリット
次に高級腕時計を持つ事で得られるメリットをお話します。高額な値段だけに、購入するのには勇気がいりますね。
勇気が必要なのはやはり腕時計は、時間を確認するだけの道具といった認識があるためではないでしょうか。
時間を確認するだけのものに、そこまで高額なものを…私も初めて高い時計、それでも当時10万ちょっとでしょうか。悩んだ経験があります。
しかし高級腕時計には、時間を確認するだけには留まらない魅力があるのです。では高級腕時計が持つ魅力を確認していきましょう。
高級腕時計は資産価値を持っている
高級腕時計は値崩れしにくく、リセールバリューが高いです。高級な腕時計を普段つける楽しみに加えて、何年経っても資産価値を落としにくいといった、安心して使える一面もあります。
全ての高級腕時計が、販売時の価格より値段が高くなるという事ではありません。しかし高級ブランドの腕時計は、資産価値を落としにくいのは間違いありません。高額であればあるほど、価値が下がりにくいようです。
やはりブランドが持つ力なのでしょうか。
「リセールバリュー」で有名なのは、何といっても「ロレックス」です。人気モデルになるとプレミアがつくなんて事も珍しくありません。
因みに前の章でも登場しましたオメガの「スピードマスター」ですが、私が当時購入した価格は10万程でしたが、現在は20万以上に値上がりしているようです。
いざという時に下取りに出せる資産価値の高さも安心できますね。とはいえ価値を落とさないモデルを優先的に購入となると、中々自分好みのデザインの時計を購入、というわけにはいかないかもしれません。
投資の意味合いで購入するのは、程々にしてまず自分好みの時計を探されてみてはいかがでしょうか。
自分への自信につながる
このように人生の試練を乗り越えたり、人生の節目に到達したりすると達成感に満たされますね。
こんなにも頑張ってきた自分自身へ、何かプレゼントしたくなった事はありませんか。自分自身へのプレゼントでよく聞くのは、やはり腕時計です。
頑張った自分へのプレゼントですので、時計に愛着が湧きます。そんな思い入れのこもった腕時計ですので、ふと眺めた時に当時を思い出したりするかもしれません。
もしくは改めて自信を持てるようになったり、自分を戒める事ができたり…
時計を手に入れるきっかけとなるエピソードとしてもいいですね。頑張った自分へのご褒美、素晴らしいです。最高の贈り物だと思います。
自分に自信をもてる事で、次のステージへのステップアップもしやすいのではないでしょうか。
自分へ何かご褒美をあげたい時に、高級腕時計はうってつけです。頑張ってきたのであれば、少しくらい贅沢しても良いのではありませんか。
社会的な地位や名誉等のイメージアップ
高級腕時計を身につけていますと、ビジネス等で成功しているとの評価を、相手から得られやすくなります。実際に海外の高級レストランやホテルでは、高級腕時計をしているだけで社会的な地位がある人とみなされ、待遇が異なってくることもあるそうです。
やはり高額な腕時計は、成功のシンボルと感じる人が多いのでしょう。
あなた自身へのイメージアップにつながるのであれば、自信を持って立ち振る舞えるのではないでしょうか。大きな自信はその人を育てるのです。
相手に良い印象を与えしかも得をするシーンが多いことを考えれば、高級腕時計のオーナーになる事で、大きな人生のプラス方向へと転換してくれるのかもしれません。
アクセサリーとしての魅力
男性は女性と違ってアクセサリー類を付ける事がないです。敢えていうのであれば、やはり腕回りに装着する腕時計のみとなってしまいます。
腕時計は、男性の少ないアクセサリーとして活躍してくれます。
しかしビジネスシーンでは派手すぎる腕時計となると、かえって目立ってしまい良い印象を相手に与えられなかったという結果にも…
そんな時に上品で高級感漂う高級腕時計の出番となります。
スーツの袖からさりげなく輝く高級時計は、上品に腕元を飾ってくれます。グランドセイコーは上品さに加えて、時を刻む正確さも兼ね備えていますので、普段忙しいビジネスマンの心強い味方です。
高級腕時計は実用的でありながらファッションアイテムとしても、有能なのです。
男性はアクセサリーとして使用するのは腕時計位です。少し位は贅沢してみても良いのではないでしょうか。
生涯のパートナーと言えるほど長く使える
スイス製の高級時計は、多くが機械式ムーブメントを搭載しています。機械式腕時計は一生物を呼ばれる程、長く使えるのが特徴です。魅力ある高級時計を、何十年も使い続ける事ができるのです。
しかし使い続けるには定期的なメンテナンス、つまりオーバーホールが必要になってきます。機械式ムーブメントは使っていくうちに、汚れが蓄積してきたり、内部のオイルが切れてきたりするのです。
この汚れを取ってあげたり、注油してあげたりするオーバーホール(分解清掃)が必要になってきます。
オーバーホールを行わない場合は、どうなってしまうのでしょうか。オーバーホールを行わずに使い続ければ、やがて時間が合わなくなり、最悪動かなくなってしまう事さえあります。
折角購入した高い時計ですので、定期的なオーバーホールを行い時計をねぎらってあげましょう。定期的なメンテナンスを行えば、人生のパートナーとしてずっと一緒にいてくれます。
高級腕時計を持つ事でのデメリット
高級腕時計を持つ事での良い面は、沢山発見できましたね。しかし高級腕時計のオーナーになる事は、いい面ばかりではありません。
高級時計は、維持費やメンテナンス等が必要です。購入後も、高級腕時計にお金をかける必要があります。
その他には、誰しもが時計に興味があるわけではありません。興味のない人にいくら時計の良さを語ったところで到底理解してもらえないでしょう。
こちらでは、高級腕時計のデメリットについて確認していきます。
維持費が発生する
上の章でも述べましたが、高級腕時計を長く使い続けるには定期的なオーバーホールが必要です。このオーバーホールの費用も、高級な時計になればなるほど、複雑な機能が付加される程高くなっていきます。
複雑になればなる程専門的な技術が必要です。高級な時計になる程、ムーブメントに使われる部品も繊細で高級となるからです。
場合によっては発生した部品交換の部品代が、オーバーホール料金より高くなってしまう…といった事も珍しくもありません。
ロレックスの維持費を例にしてみましょう。
このロレックスを50年間使い続けたとすると
最低でもこの料金が掛かってくる事になります。オーバーホールの料金は、正規メーカーでの料金です。
この料金は、部品交換が発生しない純粋なオーバーホールの料金となります。こちらに部品交換が発生すれば、別途その料金が上乗せされる事になります。
少なくともゴムパッキンやゼンマイ等は、消耗品として交換が勧められるのではないでしょうか。
その他には、日々のメンテナンスで使用するブラシや布等、少なくともこの位の維持費は必要になってきます。
こちらの例はシンプルな3針タイプのロレックスでしたが、もっと高いモデルになるとオーバーホール料金も高くなっていきます。
高級腕時計を購入する前に、時計の維持費を算出してみるのも良いかもしれません。
繊細な作りであるため扱いには気を使う
スイス製の高級腕時計は、繊細な作りから扱いに気を使わなければなりません。機械式腕時計全般に言える事ですが、以下の事には注意しましょう。
機械式ムーブメントは、金属部品の集合体です。金属製故に湿気や磁力には極めて弱いです。少なくとも3つの事に気をつけたいものです。
高級な腕時計は、値段に応じてメンテナンス費用や修理料金が高額になりがちです。
修理する際に部品交換が発生してしまえば、更に高額な料金となってしまいかねません。そのため時計の弱点となるものには、近づけない様に気をつけた方がよいです。
無駄な出費を抑えるためだけでなく、時計にダメージを与えない事にもつながります。高級な腕時計だけに余計に気を使ってしまうかもしれませんね。
腕時計に興味のある人でないと、高級時計をつけている事に気づいてくれない
好みによって分かれるのかもしれませんが、時計に興味のある人ない人様々です。特に女性は、時計に興味のない人が多いのではないでしょうか。
興味のない人に、無理に時計の事を話したりすると却って逆効果となってしまいかねません。周りの人よりもまずは自分が納得しているか、自分自身が満足しているかに尽きると思います。
私は時計が好きですので、時計を付けている人をみるとついどんな時計なのか確認したくなります。仕事の帰り等に、電車のつり革につかまった腕元から見える腕時計は最高に格好がいいですよね。
見てる人はきちんと見ているはずです。あなたの時計の魅力も十分に伝わります。周りを気にせず自信を持って時計をつけてみましょう。
まとめ
いかがでしょうか。高級腕時計には多くの魅力が詰まっていましたね。再度高級時計を購入する事で得られるメリットを見直してみましょう。
腕時計は購入した後、メンテナンスや維持費が必要になってきます。日々時計は汚れていきますので、汚れや湿気を拭き取ってあげたり、数年に一度はオーバーホールに出してあげる必要があります。
やはりある程度は、時計に愛着がないと長く続かないのかもしれないですね。
こちらの記事で紹介したブランド以外にも、魅力的な時計ブランドは沢山存在します。もし自分自身にぴったりの腕時計に出会ったのであれば、普段頑張っている自分へのご褒美として、時計を購入してみてはいかがでしょうか。
長く使用していれば人生の相棒となり、高級腕時計が持つ使いやすさや、もっと多くの魅力に気付くのかもしれません。